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No.44 ページ48

Aside


『お母さん、そろそろ離してよ〜』



かれこれ抱き合ってから10分ぐらい経つんじゃない?



お母さん「ふふっ、ごめん。なんか、懐かしくなっちゃって」



そう言って、やっと離してくれた。



お母さん「…あと、あの時はごめんね。わたし、すごく不安定だったの。」




急に、真面目な顔になる。



「あの時」って、お母さんが家を出ていったとき?

なんで一人称が「わたし」になってるの?




聞きたいことが山ほどあるけど、今はお母さんの話に耳を傾けた。



お母さん「あの人ともケンカばっかりで、Aたちともちゃんと向き合えてなくて…」



あの人…、?あぁ、私たちの父親のことか



お母さん「わたし、どうすればいいかわからなかったの」




お母さんの顔は、迷子のこどもみたいだった。



『ごめん。私、なにも知らなかった』



お母さん「ふふっ、そりゃそうよ。Aが4歳の頃の話だもの」



さてとっ、と勢いよく、お母さんが立ち上がった。



お母さん「ころんも久遠もるぅとも待たせてるし、そろそろ戻りましょうか」


『うん』




そう言って、私と久遠たちを隔てるドアをあけた



久遠「あ!おかえり!ずいぶん長かったね?」



『うっ、あはは…』



話の5割は抱きしめられてたなんて、言えない…。




お母さん「待たせてごめんね。4人ともこっちにおいで」




言われた通り行くと、4人一緒にまるごと抱きしめられた



るぅと「え、お母さん…?」


るぅ兄は困惑してるけど、お母さんから離れようとはしなかった



久遠「お母さん、すっごくあったかいね」



久遠はまるでネコみたいにすりすりしてる



ころん「僕、母さんのうでの中がいちばんすきだわ」



なぜかウンウンと頷いて、ころ兄が言った




『本当に…。お母さんは偉大だね』



「「「…うん」」」



お母さん「ありがとう。みんな、わたしの自慢のこどもよ」




お母さん「愛してるわ」





お母さんの一言に、我慢してた涙が、ぼたっと落っこちた

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紫 音 。(プロフ) - プリ小説で書かせてもらってる者です!以前コメントした事があるのですか覚えてますかね⁉️覚えて完結おめでとうございます👍🏻プリ小説で書いてるのがなんと66人の人にお気に入り登録して貰えてます! (3月7日 22時) (レス) @page50 id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!!!! (3月7日 20時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - 音湖さん» こちらこそ、ありがとうございます!がんばってください!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - るるなさん» ありがとうございます!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ああああああああ、あああああありがとうございます!!!!!!勿論、URLを貼らせてもらいます!!!(?)き、許可もらえると思ってなかったので。。。本当にありがとうございます!!! (3月7日 18時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すかいソーダ | 作成日時:2023年8月24日 19時

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