病弱な妹を持つ私【青】【黄】

No.41 ページ45

Aside


お母さんの住所がわかって、そこに行こう！ってなったけど…


私たち、体育祭中じゃん！って気づいて、いったん自分のテントへ戻ることに。


るぅと「A、大丈夫ですか？テントまでついていきますよ」



いつのまにか、

私に対して過保護モードになってしまったるぅ兄を振り払って、テントに戻る。



ナオ「A〜！どこ行ってたの？いろんな人にAどこ？って聞いて回ったんだからね！？」


ナオは私の肩をガシッとつかんで揺さぶり始めた…


『ごめんね？いろいろあってさ…』


わざとハハハって笑ってみせたら、ナオの顔は歪みに歪みまくって…



ナオ「Aのその笑い方！私嫌い！無理してる感じする！」


『あ、はい。スミマセン…』



ナオって人の心が読めるのかもしれない…



ナオ「で、本題は？別にあるんでしょ、本題」



『あぁ、うん。実は、私たちのお母さんがいそうな候補地を見つけてさ』


ナオ「は！？マジか！いいよ！いっといで！！」


『え、でも、体育祭は途中で抜けちゃダメなんじゃ…』


ナオ「そんなことはない！私が許す！」



ナオ様からお許しをいただきました…？



久遠「A〜！私もお兄ちゃんたちも抜けていいって言われた！」



満面の笑みでこっちに近づいてくる久遠。



るぅと「あ！ころちゃん、2人とも居ましたよ！」



ころ兄の手を引っ張ってこっちにくるるぅ兄。



うちの家族が全員揃ったところで、ころ兄が話を切り出した



ころん「では！莓宮家一同、運命のときが来た！母さんの家に向かうぞー！」



このあと、「おー！」が続くと思ってたらしく、ころ兄が目でうながしてくる



でもみんな、何も喋らない。





ころん「なんか喋れや！」

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