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No.40 ページ44

久遠side


るぅと「__これが、ぼくの知っているすべてです」



るぅ兄が話し終わった数秒間、辺りがシーンと静まり返る


近くにいた保健の先生は、いつのまにかいない。



ころん「じゃ、じゃあ…。Aは久遠みたいに病弱だったけど、それを僕たちに隠してたってこと…?」



私はAが病弱だってことを知ってるから、
今回のことも受け入れられたけど…、

ころ兄は、だいぶショックだったみたい。



るぅと「Aはバイトもしていたみたいですし、相当ムリしてたと思います」


久遠「うん。私も、バイトしてることは知らなかった」



私の相槌が変だったのか、るぅ兄は首をかしげた。


るぅと「バイトしてること『は』…?久遠はAが病弱だってことを知ってたんですか?」


…マズイ。口がすべった。

本当は知っていたってことをバラしたら、

手紙のことまで言わなきゃいけなくなるよね!?



久遠「い、いや、知らないよ!?私、なんにも知らない!」


平然を装うように、顔の前で手をぶんぶんと振った


ころん「知らないように見えないけどな…?」


あわわ、どうしよ!?ころ兄、勘づいてる!



ごまかす理由を考えていたら、

ベッドの方からガバッという音が聞こえた




『お母さん!!!』



そこには、ものすごく焦ったように飛び起きていたAのすがたが。



るぅと「大丈夫ですか?A、借り人競争が終わった後に倒れたんですよ」


るぅ兄がAに話しかけても、Aは返事をしなかった


『お母さんが…、お母さんが、引越しちゃう…!』


久遠「えッ!?」



唐突な話題に、私の耳が反応した。

でも、ふたりはなんのことかわかっていないみたい



ころん「A、とりあえず落ち着いて。母さんはだいぶ前に家を出て行ったんだよ」



『違うの。『今』、お母さんが住んでるところから引越しちゃうって言ってるの!』



久遠「ねぇA。さっきAは、夢を見てたんでしょ?」


私の言葉に、Aの瞳が不安げにゆれる



『わかんないの。やけにリアルだったから…』



久遠「じゃあさ、今からその夢で見た家に行ってみよ!」


我ながら天才的な案だと思ったんだけど!


『でも、住所とか私しらないよ?』


そんなことはとっくに解決してる!


久遠「私、その家の住所しってるよ!!」



あの手紙は5年以上前のやつだから、もう引越ししてるかもしれないけど!


微かな希望は、まだ残ってる!

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紫 音 。(プロフ) - プリ小説で書かせてもらってる者です!以前コメントした事があるのですか覚えてますかね⁉️覚えて完結おめでとうございます👍🏻プリ小説で書いてるのがなんと66人の人にお気に入り登録して貰えてます! (3月7日 22時) (レス) @page50 id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!!!! (3月7日 20時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - 音湖さん» こちらこそ、ありがとうございます!がんばってください!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - るるなさん» ありがとうございます!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ああああああああ、あああああありがとうございます!!!!!!勿論、URLを貼らせてもらいます!!!(?)き、許可もらえると思ってなかったので。。。本当にありがとうございます!!! (3月7日 18時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すかいソーダ | 作成日時:2023年8月24日 19時

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