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No.38 ページ42

るぅとside


『だってお題が、"信頼してる人”だったから…』



るぅと「えっ…」


ぼくが、なんで?と問いかけようとしたら、


『あッ…!』


Aの焦った声が聞こえたと同時に、ドサッという衝撃音が聞こえた


るぅと「A!大丈夫ですか?」


足がからまったのか、ぼくの足元に倒れたAを起こしながら言う。



『あ…、えっ…と』



聞こえてきたのはか細く震えた声だった


るぅと「どうしたんです?具合でも悪いんですか?」


『いや…、だい…じょーぶ…』


その言葉とは裏腹に、Aの顔は真っ青。


足もふらついてて、とても放っておける状態ではなかった



るぅと「とりあえず、保健室いきますか?テントに戻るのは嫌でしょ」


ぼくはガヤガヤにぎわっているテントの方を見る


『うん…』


でもそこまで行けるかな…、と弱々しくAがつぶやいた


ん?そんなにAって体力なかったっけ…?


それとも熱中症とかで弱ってるから…?



るぅと「じゃあ、ぼくが背負っていきます。捕まってください」


ぼくのどこにそんな力があるのかわからないけど、今はこれしかなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

るぅと「失礼しまーす。先生いらっしゃいますか?」


Aのことを抱えてない方の手で、保健室のドアを開けた


保健の先生
「あらまあ、体育祭中にどうしたの?ケガでもしちゃった?」


中にいた先生がこっちに駆け寄ってきて、

ぐったりしているAを見て目を見開いた。



保健の先生
「大変!とりあえずそこに寝かせてあげて。苺宮くんは戻ってて大丈夫よ」



言われた通り、Aをすぐそばのベッドにおろす。



るぅと「あ、あの…。こんな時にアレなんですが、なんでぼくの名前知ってるんですか?」



ぼくは自慢じゃないが、一回も保健室に来たことがない。

ぼくの記憶が正しければ…だけど。



保健の先生
「ああ、だっていつもAちゃんからアナタのこと聞いてるもの。過保護な兄たちだ、って」



え、“いつも”…?


るぅと「A、そんなに保健室に来てるんですか?そんなこと、一度も聞いたことない…」


いつのまにか寝てしまったAを見て、静かに呟く



保健の先生
「Aちゃんはよくここにかよってるわよ。体が弱いんでしょ?かわいそうよね…」



るぅと「えっ…?」



Aの体が、弱い…?

そんなの…、ぼく、知らない。



保健の先生
「あら聞いてないの?Aちゃんが病弱だってこと」

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紫 音 。(プロフ) - プリ小説で書かせてもらってる者です!以前コメントした事があるのですか覚えてますかね⁉️覚えて完結おめでとうございます👍🏻プリ小説で書いてるのがなんと66人の人にお気に入り登録して貰えてます! (3月7日 22時) (レス) @page50 id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!!!! (3月7日 20時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - 音湖さん» こちらこそ、ありがとうございます!がんばってください!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - るるなさん» ありがとうございます!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ああああああああ、あああああありがとうございます!!!!!!勿論、URLを貼らせてもらいます!!!(?)き、許可もらえると思ってなかったので。。。本当にありがとうございます!!! (3月7日 18時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すかいソーダ | 作成日時:2023年8月24日 19時

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