No.34 ページ37
ころんside
え…?
僕の足元でうずくまっているAを見て、呆然とする
ころん「A…?」
ただ震える声しか出ない自分が恨めしい。
まさか体温計を持ってたのも、熱を測ろうとしてたから?
ころん「ッ!僕のばかッ!」
すぐさまAの体を抱えてソファに戻す。
…Aの体、あっつい。しかも、吐く息すら熱を持ってた。
久遠が使っていた体温計でAの熱をはかる
ころん「は?39度…?」
嘘でしょ、なんで気づかなかったの、僕…
あ…、僕、Aに無理させてたんだ…。
…兄ちゃん失格じゃん
『…ケホッ、ゲホッ』
ころん「ど、どうした?なんか飲む?」
『い"らない。ただ、息しづらい』
ガラガラでかすれた声が、弱々しくリビングに響く。
ころん「じゃあ、こうする?」
そう言って僕はソファに座り、自分の膝にAの頭をのせた。
__いわゆる、膝枕ってやつ。
ころん「この方が、少しはラクだろ」
ぶっきらぼうに言うと、Aはうすく微笑んだ。
『…うん。ありがと』
その流れで、Aの額にそっと手をおく。
Aはびっくりしてたけど、そのうち気持ちよさそうに目を閉じた。
その数分後、すぅと寝息が聞こえた。
ころん「…ごめん、気づいてあげられなくて」
Aの体調に気づかなかったことも、バイトしてたことも。
本当に、僕はAのことを見てなかった
精一杯の謝罪と、早くよくなれよって気持ちを込めて。
僕はAの手を、そっと握った。
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紫 音 。(プロフ) - プリ小説で書かせてもらってる者です!以前コメントした事があるのですか覚えてますかね⁉️覚えて完結おめでとうございます👍🏻プリ小説で書いてるのがなんと66人の人にお気に入り登録して貰えてます! (3月7日 22時) (レス) @page50 id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!!!! (3月7日 20時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - 音湖さん» こちらこそ、ありがとうございます!がんばってください!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - るるなさん» ありがとうございます!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ああああああああ、あああああありがとうございます!!!!!!勿論、URLを貼らせてもらいます!!!(?)き、許可もらえると思ってなかったので。。。本当にありがとうございます!!! (3月7日 18時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すかいソーダ | 作成日時:2023年8月24日 19時