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No.30 ページ32

るぅとside

放課後の静かな帰路を、ぼくはひとりで歩いていた。

ぼくは部活がないため、放課後にはすぐ帰る。
ころちゃんも部活は入ってないけど、今日はバイト。


るぅと「久遠が一緒に帰ってくれればおしゃべりできたのに…」

ぼくの声が大きかったのか、まわりが静かすぎたのか。
意外にもぼくの声はひびいた。

それと同時に、息をのむ音も聞こえた気がした。


久遠「るぅ兄!助けて!!お願い、助けてっ!!」

ほとんど絶叫に近い声に驚いて振り向くと、ぺたんと尻もちをついている久遠が目に入った。

るぅと「久遠…?どうしたんですか?こんなところで。それにそのほっぺ…」


真っ赤に腫れ上がったほっぺを指さし、思わずつぶやくと、久遠は泣きながらあるところを指さした。

その先を見ると、Aがいて。しかも、大人の男に首を絞められてて。

その時にはもう、ぼくはぼくを止められなくなってしまった。


お父さん「なっ…、!」

急に迫ってきたぼくに警戒したのか、男は体制を変えた。


その拍子に、Aの首を絞めてた手はしゅるっと離される。


久遠「あっ…!」


久遠が希望の声をあげていた時には、もうAはぼくの腕の中にいた。


チッと舌打ちをたてて、諦めたのか男はどこかへ去っていく。


久遠「A!大丈夫!?生きてる!?息してる!?」

すぐさま駆け寄ってきた久遠は、Aをガクガク揺らしている。

『…やめて。気持ち悪くなr、ゲホッ、ゲホッケホッ」

咳が止まらないのか、Aは顔を歪めて久遠を睨んだ。

久遠「ごめん!悪気はない!るぅ兄も助けに来てくれてありがとう!」


るぅと「いえ…。ぼくはたまたま通りかかっただけなので。
…それにしても、あの男の人、誰ですか?あんなことを初対面でするなんておかしいです」


そう問いかけると、Aも久遠も、視線が泳いだ。



ーー冷静になって周りを見てみると、ぼくたち結構目立ってませんか?

いくら人通りが少ないところであっても、ここは住宅街。
何事かと家の外から出てきた人もいる。

これはまずいですね…。

そこでぼくは、ある提案をした。

るぅと「ここから1分くらいで着くカフェに行きませんか?
確か、そこでころちゃんがバイトしていた気がします」


とりあえず、どこかに入って話をした方がいいと判断したぼくは、2人の手を引いて、カフェまで歩いた。

必ず見てください。(お話❌)→←No.29



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紫 音 。(プロフ) - プリ小説で書かせてもらってる者です!以前コメントした事があるのですか覚えてますかね⁉️覚えて完結おめでとうございます👍🏻プリ小説で書いてるのがなんと66人の人にお気に入り登録して貰えてます! (3月7日 22時) (レス) @page50 id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!!!! (3月7日 20時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - 音湖さん» こちらこそ、ありがとうございます!がんばってください!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - るるなさん» ありがとうございます!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ああああああああ、あああああありがとうございます!!!!!!勿論、URLを貼らせてもらいます!!!(?)き、許可もらえると思ってなかったので。。。本当にありがとうございます!!! (3月7日 18時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すかいソーダ | 作成日時:2023年8月24日 19時

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