病弱な妹を持つ私【青】【黄】

No.26 ページ28

Aside


あの後、すぐに担任が来てホームルームが始まった。



担任の先生
「えー、早速だが、今日から来週にある体育祭に向けて練習を始める」



先生がそう言った瞬間、教室から歓声があがった。


隣の席のナオも、よっしゃ！当たってた！とガッツポーズしている。


私は今すぐにでもブーイングしたいんですけど。



担任の先生
「やる種目は５つ。そのうちの２つは団体戦で、他の３つは個人戦だ」



ナオ「せんせー！個人戦ってなにするんですか？」



わくわくした顔で手を上げて聞くナオ。



担任の先生
「個人戦は、二人三脚と100m走、借り人競争だ」



『借り人競争』と聞いて、クラスがわっと盛り上がる。


なんかよくわかんないけど、借り人競争ってなぞに人気なんだよね。



担任の先生
「まぁ詳しくは今度に説明するから。
あと、今年はクラス対抗じゃなくてバラバラだ」



「次の授業の準備しとけよー」なんて言いながら去っていく先生。


クラスの、意味わかんない！という声が飛び交う中、私は真顔で次の授業の準備を始めるのだった。

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