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No.21 ページ23

Aside


『いらっしゃいませ〜、何名さまですか?』




私が今日やる仕事は、お客さんを席に案内すること。



ずっと立っていなくちゃいけないから、足が疲れる…。




ナオ「ほんとに体調大丈夫?疲れたら休んでね」



カフェの人気メニュー、【とろ〜りミルクパフェ】をトレイに乗せながら、ナオが小声で話しかけてくる。





『心配しすぎだよ。朝のあれは、走って咳が出ただけだから』




ナオ「…そっか。そうだよね…。じゃあ、接客ガンバ!」




ニコッと笑って、お客さんの方にパフェを出しに行ったナオ。



『…ナオがこんなにも心配性だったとは…』




ころ兄と並ぶくらい、過保護っぷりがやばいことに気づいてしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今は夜の8時。カフェで働いている人たちは、帰る準備をする時間だ。



店長「Aさんもナオさんも、お疲れ様!
今日は息子の誕生日だから、早く帰らないといけないの。お先に失礼するわね」



ナオ「えっ!?息子さんいるんですか!?」




店長「あれ?言ってなかったっけ?」




ナオ「言ってないですよ!てっきり結婚もしてないかと…。店長って何歳なんですか?」




『ちょっ、ナオ!?いくらなんでもその質問はないから!』




ギョッとして止めに入るけど、ナオは興味津々。




ナオ「で、何歳ですか!?焦らしてないで言ってくださいよぉ〜」



店長「20歳から40歳の間かな!」



ナオ「なにそれ〜!範囲広すぎません?わかんないですよ!」



もうこの会話だけで10分は経ってるんですけど…。




『はっ、はっくしゅんっ!』



ナオ「あっ、ごめん!寒かったよね!?早く帰ろう!
じゃ、そういうことで!!」



失礼しまーす!と言いながら、ナオは私の手をぎゅっと掴んで歩き出した。



くしゃみしただけで大袈裟だな…。



ナオ「Aの家につくまで一緒にしゃべろ!」



『うん!…でも、もう8時だし…。ナオのおばあちゃん、心配するんじゃ…』



ナオの両親は3年前に亡くなって、今はおばあちゃんと2人で暮らしているらしい。



バイトを始めたのも、おばあちゃんに苦労をかけたくないからって言ってたっけ。



ナオ「おばあちゃんには遅くなるって言ってるから、全然大丈夫!」



『でも…』



ナオ「Aは優しすぎなの!ちょっとは甘えて!」



『っ!うん…!』



私は友達の大切さを噛みしめながら、ナオの手をぎゅっと握った。

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紫 音 。(プロフ) - プリ小説で書かせてもらってる者です!以前コメントした事があるのですか覚えてますかね⁉️覚えて完結おめでとうございます👍🏻プリ小説で書いてるのがなんと66人の人にお気に入り登録して貰えてます! (3月7日 22時) (レス) @page50 id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!!!! (3月7日 20時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - 音湖さん» こちらこそ、ありがとうございます!がんばってください!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - るるなさん» ありがとうございます!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ああああああああ、あああああありがとうございます!!!!!!勿論、URLを貼らせてもらいます!!!(?)き、許可もらえると思ってなかったので。。。本当にありがとうございます!!! (3月7日 18時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すかいソーダ | 作成日時:2023年8月24日 19時

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