No.14 ページ15
Aside
パチッ…
目を開けると、保健室にいた。
保健室は、体調が悪い日に何回もきてる。だからすぐわかった。
寝たおかげで、だいぶ体力は回復した気がする。
さっきの夢の中みたいに、保健室をぐるっと見回す。
…正直、びっくりした。隣のベッドに久遠がいるのは、まぁ分かる。
だけど私が寝てるベッドと久遠が寝てるベッドの間に、ころ兄とるぅ兄がいるなんて思わないじゃん?
しかも2人とも寝てるし。
…よし、先に家に帰っちゃおう。授業がもうとっくに始まっているだろうこんな時間に、2人がここにいるのはおかしい。
つまり、早退の許可は出てるはず…!
3人にバレないよう、ひっそりとベッドを抜け出す。
が…ーー
るぅと「A?何やってるですか?まさか自分ひとりで帰ろうとは思ってませんよね?」
見事るぅ兄にバレた。
ていうか、起きてたの?
『私はもう帰る。どうせ早退の許可でたんでしょ?』
さっさと家に帰りたい…。
るぅと「…わかりました。じゃあ帰りましょ」
え?って思った次の瞬間、私の体はふわっと浮いた。
ギョッとしてるぅ兄の方を見ると、すました顔で私をおんぶしていた。
『こ、ころ兄と久遠は?勝手に2人で帰っちゃっていいの?』
るぅと「Aだってひとりで帰ろうとしたじゃないですか。大丈夫ですよ、ころちゃんなら許してくれます」
たしかにころ兄なら許してくれるかも…
るぅと「さ、早く靴箱行きましょう。靴は自分で履いてくださいね」
そう言って、るぅ兄はゆっくり歩き出した。
ぶっきらぼうだけど、優しくしようとしてるのは伝わる。
るぅ兄の背中に体を預けながら、ふと思う。
私、重いよね…?
今更だけど、私はなんで保健室のベッドに寝てたんだ…?
たしか、バランス崩れて倒れたような…
頭にハテナを浮かべたまま、私とるぅ兄は靴箱へと向かった。
208人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫 音 。(プロフ) - プリ小説で書かせてもらってる者です!以前コメントした事があるのですか覚えてますかね⁉️覚えて完結おめでとうございます👍🏻プリ小説で書いてるのがなんと66人の人にお気に入り登録して貰えてます! (3月7日 22時) (レス) @page50 id: 22e9f0b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!!!! (3月7日 20時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - 音湖さん» こちらこそ、ありがとうございます!がんばってください!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
すかいソーダ - るるなさん» ありがとうございます!! (3月7日 19時) (レス) id: 3d82e6db30 (このIDを非表示/違反報告)
音湖(プロフ) - すかいソーダさん» ああああああああ、あああああありがとうございます!!!!!!勿論、URLを貼らせてもらいます!!!(?)き、許可もらえると思ってなかったので。。。本当にありがとうございます!!! (3月7日 18時) (レス) id: 67c9f7276d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すかいソーダ | 作成日時:2023年8月24日 19時