命令:学院の魔女を１週間以内に見つけて下さい【月永レオ】

魔女さん、魔女さん。 ページ1

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魔女さん、魔女さん。



私は貴女ほど美しい人間を見たことがありません。



もし貴女が、

この学院を本当にお辞めになられるのだとしたら…

どこかの五奇人も、さぞかし悲しむことでしょう。





けれど…



もし貴女が、

この学院をお辞めになるのだと知れ渡れば

どこぞの改革者はさぞかし喜ぶことでしょう。






貴女には本当に素晴らしい才能を持っています。

貴女には魅力がある。




貴女は…必要とされている。






…はあ、


この私がこんなにも引き止めているにも関わらず、
またあの"壊れた王様"のお話をするのですか？



彼はもうこの学院にはいませんよ、

彼はもう、必要ないのです。






…え？


まだ"王様"は生きていると？

ええ、そうでしょうね。



いつか…いつか新しい光が指して彼は大きく成長します。


貴女には彼を再生させることは出来ませんよ。




ああ、それでもお考えは決まっているのですね、

貴女は本当に不思議な方です。







これからその"壊れた王様"とクリスマスツリーを見に行くんでしたっけ？



彼は楽しんでくれるのでしょうか、



…ふふ、そんなに睨まないでください。






彼は貴女のことが大好きですから。



楽しんで下さると思います。




それじゃあ、引き止めてしまってごめんなさい







行ってらっしゃい、


学院の魔女様…



…ああ！

もう貴女は学院の生徒ではないんでしたね。








あらら、怒って行ってしまいました…






…ふふ、





貴女はもう、私には必要ない。








この学院には、必要ありませんよ、









だから、いなくなって下さい。









"元" 学院の魔女様。






…

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