▼４〜キヨ目線〜 ページ6
……結局、編集だけで俺の睡眠時間は削られてしまった。
今日は、生放送があるっていうのに。
こんな眠さで、最後まで耐えられるのかと言われれば、それは絶対に無理だと断言できる。
するとそこに、スマホの着信音。相手はフジから。
そんなヤツの早く来いという内容に急かされながら、焼いてない食パン一枚咥えて家を出る。
……早く来いってお前、まだ朝の6時だぞ。集合時間まだまだじゃねぇかアホ。
スタジオに着いて、フジに電話の事について問い詰める。
理由は、俺がいつも遅刻するからだという。
……余計なお世話だわ。
俺にそう言ってきたフジはというと、別のスタジオで撮影をしている。
…だったら、俺に関係ねぇじゃねぇかよ。
グチグチと文句を垂れながらスマホをいじっていると、ガチャリとドアの開く音がした。
『失礼しま〜…あれ？』
そう言って入ってきたのは、有名実況者の(人1)さんだった。
早いんですね。そう言われたから、俺もそちらこそって返した。
僕はいつもこれくらいなんです。そう言って、(人1)さんは笑った。
それからは、ずっとゲームについて話してた。
話してるうちに仲良くなって呼び捨てまでできるようになった。
密かにファンだった俺は、これは現実なのかと疑った。
そして、なんと連絡先まで交換してしまった。
俺は、(人1)の事をただただ尊敬していた。
だけど、今日でちょっとだけ引っかかる事が一つ。
(人1)は、男だ。それはわかってる。
だけど、なぜか俺にはどうしても男には見えなくて。
……あの、綺麗な笑顔。周りより遥かに細い体つき。
こんな事思ってはいけないと思う。だけど、やっぱり俺には、(人1)が女に見えてしまうんだ。
今日出会ったばかりなのに、どうしてかあの笑顔が忘れられない。
胸が、少しだけピリピリと痛む。
頭が、顔が、体中が熱い。
キ「なんだ、これ…」
明らかに、おかしくなってる。
一体どうしたっていうんだ、俺は。
きっと、疲れてるんだ。
そうだ、絶対そう。
………少し頭を落ち着かせよう。
そう思った俺は、(人1)に貰った飴を口の中に放り込んだ。
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狐羽(プロフ) - おかかさん» ありがとうございます！（笑）そう言っていただけるととても嬉しい限りです！ (2016年10月1日 21時) (
レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
おかか - 今私の頭の中(何この癒される(バ)カップル( ^o^)<ン“ン“ン“ン“ン“)と、なっております(笑) (2016年10月1日 20時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - 花さん» ありがとうございます…(´；ω；｀) (2016年8月19日 8時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
花 - えっ。面白い(真顔) (2016年8月19日 4時) (レス) id: e5a110fb49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐羽 | 作成日時：2016年8月7日 14時
