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『……はぁー…!!疲れたぁ!』
ソファにドサッと倒れて、もう一回ラインのキヨくんとのトーク画面を開く。
すると、キヨくんからメッセージが来ていた。
キヨ《今度、どっか遊びに行こう
断る理由なんてどこにも無いので、僕は「もちろん!」と返信した。
すぐに既読が付き、ピコンッという効果音と共にメッセージが送られてきた。
キヨ《じゃあ、明日にしよう
明日か…(笑)キヨくんらしいな。
(人1)《いいよ。
キヨ《じゃあ、1時に○○駅に居て。迎え行く。
(人1)《わかった!ところで、どこ行きたいの?
どこに行くのか事前に聞いておきたくて、そうメッセージを送った。
キヨ《秘密
すると、返ってきたのは「秘密」の一言だけ。
『…えー、気になるなぁ……まぁ、いいか。』
それっきり、キヨくんからメッセージが来る事は無くて。
なんだか暇になってしまった僕は、今日はもう疲れたし、さっさと風呂に入って寝てしまう事にした。……お腹もあんまり空いてないしなぁ…。
胸を締め付けていたサラシを外して、一気に見た目が女になる。
鏡に写った自分を見て、自傷気味に笑う。
『…はは、なんで"私"、女に生まれてきちゃったのかな。』
口から思わず出たその言葉にハッとして、首を大きく横に振る。
『…いけないいけない。暗くなんて、なっちゃダメだよね!!明るくいかなきゃ。』
そう自分に言い聞かせて、鏡に写る女の子から目を逸らした。
お風呂から上がって、さっさとベッドに潜り込む。
『…明日になったら、男になってないかなぁ…なんて。』
……このセリフを言ったのは、これで何回目だろうか。
僕は、現実から逃げるように目を閉じた。
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狐羽(プロフ) - おかかさん» ありがとうございます!(笑)そう言っていただけるととても嬉しい限りです! (2016年10月1日 21時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
おかか - 今私の頭の中(何この癒される(バ)カップル( ^o^)<ン“ン“ン“ン“ン“)と、なっております(笑) (2016年10月1日 20時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - 花さん» ありがとうございます…(´;ω;`) (2016年8月19日 8時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
花 - えっ。面白い(真顔) (2016年8月19日 4時) (レス) id: e5a110fb49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐羽 | 作成日時:2016年8月7日 14時