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ゲーセンの方へと、私の手を引っ張って嬉しそうに笑顔を浮かべるキヨくん。
『……やっぱり、好きだなぁ。』
ポソリと出た言葉。
キ「…ん？なんか言った？」
どうやら聞こえていなかったらしく、首を傾げている。
『…ううん？…ほら！何やる！？』
キ「…あ！俺あれやりたい！」
『おっけー！行こ！』
小さな子供みたいに、思いっきりはしゃぐ。
……私の小さな頃は、こんなにはしゃげなかったからなぁ…。
『(…すごく、嬉しいな。)』
大好きな人の笑顔を見ながら、大好きなゲームをやる。
……こんなに幸せで、私いつか罰当たったりしないかな。
『……楽しいね。』
キ「…おう！」
先程まで慣れていなかったヒールも、今では走れるぐらいまでになってきていた。
.
.
.
時間の流れは早いもので、気がついた頃にはもう夕暮れになっていた。
『……ひゃー、楽しかったぁ！』
キ「ゲーセン久々だったわー。」
『……あ、あのさ、キヨくん。』
キ「？」
『…今日はその、ありがとう！なんだかんだで服買ってもらっちゃったし、ゲーセンも楽しかった。……なんだかデートみたいで、ちょっとドキドキしちゃったよ。』
なんだか照れくさいけれど、お礼はちゃんと言わなくちゃね。
キ「…あれ、デートじゃなかったのかよ。」
『……えっ、』
『…もしかして、最初からデートしたくて言ってたの？』
キ「当たり前じゃん？」
『……それならそうと、早く言ってよ。…そしたら私だって、もう少し女の子らしく振舞ったのに。』
キ「今でも十分女っぽいけどな。」
『…そんな事無いよ。服のおかげでそう見えるだけ。』
キ「……お前、ホントにポジティブどこやったんだよ。」
『…む、だから！これが本来のテンションなんだってば。』
キ「あっそ。でもさ、もうちょいテンション上げてもいいんじゃね？てか上げろ。」
『強要は良くないよキヨくん。…まぁでも、そうかな！……よし、早く帰ろ！』
キ「あっ、お前急にテンション上げんな馬鹿！……てか、ヒールでよく走れるな…。」
『慣れちゃったんだ。……あ、でも、どうしよう。』
キ「どうした？」
『別々の家に帰るんだし、もうすぐお別れだよね。……ちょっと、寂しいな…なんて。』
へへ、と笑うと、人気のない帰り道の端っこで抱きしめられた。
キ「……あのさ、そういう急に可愛くなるのやめてくんない？」
『…そんなの、私に言われましても。』
キ「……今日も、俺ん家泊まっていく？」
『！……うん。』
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狐羽(プロフ) - おかかさん» ありがとうございます！（笑）そう言っていただけるととても嬉しい限りです！ (2016年10月1日 21時) (
レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
おかか - 今私の頭の中(何この癒される(バ)カップル( ^o^)<ン“ン“ン“ン“ン“)と、なっております(笑) (2016年10月1日 20時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - 花さん» ありがとうございます…(´；ω；｀) (2016年8月19日 8時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
花 - えっ。面白い(真顔) (2016年8月19日 4時) (レス) id: e5a110fb49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐羽 | 作成日時：2016年8月7日 14時
