検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:18,094 hit

▼18 ページ20

『……ねぇ、私短いスカートとか嫌だからね…?』


キ「んー…(人1)足綺麗だから見せたい。…あ、でも、余計な虫が付くわけにも…でも見たい……うーん」



……なんかぶつくさ言ってるなぁ。



そう思いながら、足は自然とボーイッシュな服のコーナーへと向かっていた。



『……こういうのが好きなんだけど。』


そう言って、ぴらっとキヨくんに薄手のボーダーシャツを見せる。



キ「…似合うけど、ダメ。もっと女っぽいのにしろ。」



『えー……』



スカートはちょっと苦手なんだけど……まぁでも、キヨくんが喜んでくれるんならいいかなって、少しだけ思う。



キ「……あ、俺これがいいな。」


そう言って、私に何やら数着押し付けてきた。




『……着てこいと?』



キ「うん。」



『……わかりました。行ってきますよもう…』



もう、諦めた。余計な抵抗しても無駄だ。



試着室のカーテンをシャッと閉められて、「着れたらちゃんと出てこいよ?」なんて声が聞こえる。


『……わかってるって!』





……そして、数分後。



『……キヨくんは、こういうのが好きなの?』



一応着てみたけれど、太もも辺りがスースーとして落ち着かない。



キヨくんのほんのちょっとの良心で、幸いスカートではなく結構短いショーパンになった……けど、恥ずかしいのには変わりない。



キ「……うわ、可愛い…」



『…な、何言ってるのさ。』



キ「可愛いって言ってんの。……よし、それにしよ。」



『…え、これ!?』



キ「え、ダメ?」



……そんな目で見られると、断れないんですよキヨさん。



『う、……だ、ダメじゃないです…。』



キ「おっけー。会計してくるから待ってろよ?」



『え、ちょ、ちょい待ち!』



キ「?…なに。」


キ「……あと、首根っこ掴むな苦しいから。」



『あ、ごめんなさい。……って、そうじゃなくて!お金は自分で払うから!貸してください今すぐに!』



キ「いいって。俺払うから。」



『……ダメだって!ほら、貸しー……んっ!?』



ちゅっという効果音と、キヨくんのドアップが目に入る。



すぐに口は離され、ニヤッと楽しそうにキヨくんが笑った。


キ「うるせぇ。プレゼントって事で、素直に受け取っとけばいいだろ?」



『……え、は…?』


私がぼーっとしてしまっている間に、いつの間にかキヨくんが戻ってきていて頭を軽く叩かれた。


キ「…おら、何ぼーっとしてんだよ。行くぞ?」


『いたっ…え、どこに?』


キヨくんは、またもやニヤリと笑ってある場所を指さした。



キ「…ゲーセン。」

▼19→←▼17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
設定タグ:実況者 , キヨ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

狐羽(プロフ) - おかかさん» ありがとうございます!(笑)そう言っていただけるととても嬉しい限りです! (2016年10月1日 21時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
おかか - 今私の頭の中(何この癒される(バ)カップル( ^o^)<ン“ン“ン“ン“ン“)と、なっております(笑) (2016年10月1日 20時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - 花さん» ありがとうございます…(´;ω;`) (2016年8月19日 8時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
- えっ。面白い(真顔) (2016年8月19日 4時) (レス) id: e5a110fb49 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:狐羽 | 作成日時:2016年8月7日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。