▼１７ ページ19
ぶわっと、心の底から何かが湧き上がってきた。
……そんな笑顔で、告げられてしまったら。
今まで抑えてきたのに、これじゃ水の泡じゃないか。
…でも、キヨくんになら。
……いや、キヨくんじゃないとダメなんだ。
『…はい。こちらこそ、よろしくお願いします……！』
いつもの男声じゃなくて、本当の声を使って気持ちを伝える。
キ「……え、待って、声可愛い……」
『…あはは、お世辞はいいよ。』
キ「お世辞な訳ねぇだろ………(人1)、好きだ。」
『！……うん！"私"も、大好きだよ！』
『……って、急に女みたいで気持ち悪いかな。』
キ「ばか、女だろ。……いや、俺正直、そっちの方が好きだわ。」
『えー？男の方の私も好きって言って欲しかったのになぁ』
キ「それだと俺アッチの方向の人間になるだろ。」
『あ、そっか。』
キ「…やっぱりお前馬鹿だろ。」
『酷い！！違うよ！』
キ「……っふ、嘘だよ。…なんだよ、急に可愛くなりやがって。」
『…うるさいなぁ。可愛くないよ。』
キ「可愛いから。…今度から、女の格好で居ればいいじゃん。」
『…でも、それだと視聴者さんが困っちゃうでしょ。』
キ「大丈夫だって。隠してると、余計に嫌われちまうぞ？」
『…それは嫌。』
キ「よし、決まり。今度の生放送で2人で言うぞ。」
『え、キヨくんは何を言う事があるの？』
キ「え？そりゃあもちろん、俺達付き合ってますって。」
『…私より、キヨくんの方が馬鹿なんじゃないの？』
キ「はぁ！？お前、それどういう意味だよ！」
『……だって、そんなの叩かれて終わりだよ。わかりきった事じゃない。』
キ「それはどうかわかんないだろ？……まぁ、仮に叩かれたとしても、気にしなきゃいい話だ。」
『……そういうものなのかなぁ』
キ「そうだよ。てか、いつものポジティブどこ行ったんだよ。」
『んー……キヨくんには、素直で居たいから。ホントは、これぐらいのテンションなんだよ？』
キ「ふーん……お前、変わってるな。」
『ふふ、よく言われる。』
キ「……なんか、声とかは可愛いのに服が俺のだから違和感あるな…。」
『そうかな？私は好きだよ？』
キ「……いやでも、普段のでも男っぽいからなー……」
『？』
キ「……よし！明日服買いに行くぞ。」
『え、』
キ「あ、もちろん女物のやつな。」
『え〜…？私女物とか好きじゃないのに…』
キ「うるせぇ。黙ってわかりましたって言ってろ。」
『ぐ、……はい、わかりました〜…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐羽(プロフ) - おかかさん» ありがとうございます！（笑）そう言っていただけるととても嬉しい限りです！ (2016年10月1日 21時) (
レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
おかか - 今私の頭の中(何この癒される(バ)カップル( ^o^)<ン“ン“ン“ン“ン“)と、なっております(笑) (2016年10月1日 20時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - 花さん» ありがとうございます…(´；ω；｀) (2016年8月19日 8時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
花 - えっ。面白い(真顔) (2016年8月19日 4時) (レス) id: e5a110fb49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：狐羽 | 作成日時：2016年8月7日 14時
