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「二度寝してねぇだろうな」
「眠い…今からする。おやすみ」
「ふざけんな、起きろ」
「通勤ラッシュに揉みくちゃにされて疲れたんだ…もう、帰りたい」
「ﾁｯ…時間ズラせっつっただろうが！！」
「……いつ？」
「携帯みろや！」
机に鞄を置いて、携帯を探すフリをしながら忍び込ませていたバスタオルで枕を作り、机に突っ伏す。出久の家の柔軟剤はインコさんみたいにふわふわ且つ弾力のある仕上がりになるから良い枕になってくれるのだ。
「送ってやったろうが」
「うん」
「ちゃんと確認しろ」
「ん…」
「あのクソナードは何も言わなかったのかよ」
「………」
「おい、聞いて……寝てんじゃねぇ！！」
「ぐふっ…」
夢の世界へと旅立とうとした、まさにその時、勝己の鉄拳により現実へと戻されてしまう。出久はまだ殴らないだけマシかも知れないと、勝己に殴られる度に思ってしまうから不思議だ。二人とも面倒な事には変わりないのに。
鉄拳が落とされた頭を擦りながら顔を上げると勝己は「お前は何か知ってんのかよ、デクの事」と不機嫌そうに聞いてきた。
「んー…さぁ？あー…でも、最近逞しくなった気がするかも。記念受験にならなくて良かったんじゃない？」
「可笑しいと思わねぇのかよ。あの無個性のクソナードが俺達と同じ土俵に居んのが…ぜってぇ何か裏がある」
あまり深くは考えて無かったが、勝己の言う通り、確かに可笑しいと言うより不思議だ。出久は無個性で、最近逞しくなったとは言え、それだけで雄英に合格するなんて不可能だ。肉体的に逞しくなったからと言って個性の有無がひっくり返る訳じゃない。もしそうなら勝己なんて個性使わなくても合格出来たに違いないし、僕が推薦枠を貰う事も無かっただろう。
「まぁ、どーでも良いよ。例え出久が此処に居なかったとしても、勝己が居るなら僕の平穏は遠退いて行くばかりだし…」
二人が何処で何しようが正直どうでも良いです。僕が望むのは快適な睡眠と自由。あー…でも、どっちにしても家は出久の家か勝己の家になる訳だから、結局どう転んでも僕の平穏は無い訳で…行きも地獄、帰りも地獄だわ。
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パル(プロフ) - ルリさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!何年も前の作品に足を運んで下さり有難う御座います、引子さんの事ですが夢主がわざとそう呼んでるので、そういう仕様として楽しんで頂ければと思います！ (10月16日 19時) (
レス) id: 6636808e83 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - インコさんって、引子（ひきこ）さんのことですかね？ (10月16日 19時) (レス) @page5 id: 8a08e38a58 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - latteさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います！もう何年も前の作品で文章なども拙かったにも関わらずこうして感想を下さり、嬉しいやら恥ずかしいやらで思わず顔がにやけてしまいました。一番好きを頂けて今後の励みになりました！本当に有難う御座います！ (2021年11月23日 1時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
latte - めちゃくちゃ面白かったです！今まで読んだヒロアカ作品の中で1番好きです(*≧∀≦*) (2021年11月22日 22時) (レス) id: 3d84c2e74b (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - さやえんどう豆さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!!あわわっ！そう言って頂けると本当に凄く励みになります！有難う御座います(T^T)今後ともよろしくお願いします！！ (2018年10月20日 15時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2017年12月4日 23時
