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「出久、男のロマンが分かったよ」
「ええ！？ちょ、え、ど、どうしたの？急に…」
「いや、さっきラッキースケベが…」
グラウンドに向かう道すがら、先程の出来事を話すと出久は「Aちゃん…流石に二度目はアウトだよ」と言われてしまう。
「女の子同士は合法だよ」
「それより、友達出来たんだね！」
「そうなのだよ。鬼の…あ、鬼は出久か。あー…あれだよ、魔王の居ぬ間にってやつ」
「僕は鬼じゃないよ」
「鬼だ」
勝己程じゃないにしても、僕からすれば出久も大概な暴君だ。僕の意思に関係無く叩き起し、無理矢理食事を摂らせ様とする挙句、今日は満員電車に押し込むという非道をやって退けた。無害そうな顔をして中々にえげつない。
「僕の救いはオアシスだけさ。あ、後は同志の相澤先生」
「同志って、Aちゃんが勝手に思ってるだけだよね？」
「寝袋常備の相澤先生が同志じゃない訳が無い」
オアシスと素敵な担任に巡り会えただけでも、雄英に来た価値は十分にある。
「そう言えば、オアシスってあの白と赤の男の子の事だったんだ」
「うん。推薦入試の時に会った」
「なるほど…そうだよね、Aちゃんの連絡帳がいつの間にか7件に増えてたから気になってたんだ。Aちゃんの両親にうちとかっちゃんのお母さん、それから僕とかっちゃんを入れて6件だったのに、一人多いなって」
「………」
……ん？？ちょっと、あの…え？？
「…何で把握してるの？」
携帯のロックは勝己対策に指紋認証だし、幾ら友達が居ないと言えど、連絡帳の件数まで分かるものじゃないよね…？
何度パスワードを変えても二人には解かれてしまうので諦めたのが中学二年生の話だ。それ以降に出久が連絡帳を確認する術は無いのに…何故？
「でも、これからもっと増えてくだろうし、Aちゃんもちゃんと名前で登録しといた方が良いよ。オアシスって誰の事か分からなかったし」
僕の疑問を華麗にスルーしてそう笑いながら告げる出久はやっぱり鬼だ。寝てる間に指紋認証で通されたのだろうか。それを平然とする出久が怖いです。
取り敢えず、これだけは言わせてほしい。
「出久」
「どうしたの？」
「プライバシーって知ってる？」
「知ってるけど…急にどうしたの？」
「僕にも一応プライバシーってあるんだけど…」
「うん」
「……うん、もう良いや」
僕の幼馴染みは日本語が通じない様です。日本語どころか僕の心の声も届かない様です。
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パル(プロフ) - ルリさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!何年も前の作品に足を運んで下さり有難う御座います、引子さんの事ですが夢主がわざとそう呼んでるので、そういう仕様として楽しんで頂ければと思います！ (10月16日 19時) (
レス) id: 6636808e83 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - インコさんって、引子（ひきこ）さんのことですかね？ (10月16日 19時) (レス) @page5 id: 8a08e38a58 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - latteさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います！もう何年も前の作品で文章なども拙かったにも関わらずこうして感想を下さり、嬉しいやら恥ずかしいやらで思わず顔がにやけてしまいました。一番好きを頂けて今後の励みになりました！本当に有難う御座います！ (2021年11月23日 1時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
latte - めちゃくちゃ面白かったです！今まで読んだヒロアカ作品の中で1番好きです(*≧∀≦*) (2021年11月22日 22時) (レス) id: 3d84c2e74b (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - さやえんどう豆さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!!あわわっ！そう言って頂けると本当に凄く励みになります！有難う御座います(T^T)今後ともよろしくお願いします！！ (2018年10月20日 15時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2017年12月4日 23時
