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第二種目である騎馬戦のチームを決める為に設けられた15分。僕は足を引き摺りながら皆から避けられている1000万Pを持った出久に近付き「出久、僕の嫌がらせに付き合ってよ」と声を掛ける。
その瞬間、ブワッと泣きながら「Aちゃんんんっ！！！」と僕の手を両手で握り締めてくる出久に避けられたのがそんなにショックだったのか、と苦笑いを浮かべてしまう。
「良かった…僕もAちゃんが組んでくれると良いなって思ってたから」
「まぁ、ご覧の通り、足捻っちゃっててさ、誰も声掛けてくれなかったんだよ」
「ええっ！？…あ、もしかして僕の…」
「違う。最後に僕が出久に突撃ゴールインした時だから、出久のせいじゃないよ」
「じゃ、じゃあ騎手はAちゃんだね」
僕の手を離して「あと二人…あの人が組んでくれると…」とブツブツと呟いている出久に「騎手は出久じゃなきゃ意味が無い」と軽く痛む足に触れて捻挫を治す。
あー…仕方無いとは言え、やっぱり気持ち悪いな。目に見えている訳でも感じる訳でも無いが、体内の細胞が急速に増えていくのを考えるとどうしても気持ち悪さが付き纏う。
「はい、これで足は大丈夫だから、出久が騎手ね」
軽く屈伸を繰り返し、跳ねながら言うと出久は驚きながら「ホントに…？もう痛くない？」と心配そうに眉を下げる。
「はぁ…大丈夫だってば。ほら、さっきからお茶子ちゃんがチーム組みたそうに見てるから、声掛けて来なよ」
「麗日さんんんっ！！」
「また泣くのか」
お茶子ちゃんと出久のやり取りを見守りつつ、先程から僕を睨み付ける勝己に顔だけ向けると「何でデクと組んでやがんだ」と言いたげな目とかち合う。
「嫌がらせだけど」
「この…っ！ぜってぇー潰すｯ!!」
「それは僕の台詞だっつーの」
出久と僕が組む。それだけで勝己を苛立たせるには充分過ぎる。目障り＋目障り＝もっと目障り。小学生みたいな例えだが、今の勝己の頭は恐らくこんな感じだろう。
先程の障害物競走、出久に逆転勝利された挙句、僕を順位で抜かす事も出来無かった。相当フラストレーションが溜まっていても可笑しくない。
火に油を注ぎに掛かった僕を慌てて出久が止め様とするが、もう遅い。このやり取りでさえ勝己を苛立たせるだけだ。
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
