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「その…Aちゃんがかっちゃんに拘る理由って何…？」
出久に背を押されながらお茶子ちゃんと常闇が待っている所に向かう途中、そう背中に問い掛けられる。
僕が勝己に拘る？違うよ、勝己が僕に拘ってるんだ。憧れならオールマイト一人で充分な筈なのに、それでも僕に憧れ、越えると宣言する勝己。
それがウザったくて、そんなものはただの幻想だと言ってやりたくて、無視する事だって出来た筈なのに、僕は目に見える形で勝己の負けを確かめないと安心出来無いんだ。
無視するにはあまりにも大き過ぎるから。勝己の実力もその才能もずっと見て来たからこそ、侮れない…いや、怖いんだ。立ち上がれない程、叩き潰さないと何度だって這い上がろうとして来るから…根本からへし折ってみせる。
「ただ、ムカつくだけだよ」
それだけ言ってお茶子ちゃんと常闇に合流する。出久の1000万Pのお陰と言うか、せいで僕達が真っ先に狙われるのは分かり切っている。
常闇の個性は殆ど知らないが、出久が何かしら考えてるだろうから僕はサポートに回りつつ、取れる鉢巻は取っていこう。
「Aちゃん、麗日さん、常闇君！よろしく！！」
「頑張ろうね！デクくん！！」
「ああ」
「はいよ」
心の何処かで柄にも無く楽しんでる自分が居る。少し、ほんの少しだけ…名残惜しいと思ってしまった。
だけど、それも一瞬で頭から消え去り、僕は目的の為に共闘しているに過ぎないのだと自分に言い聞かせる。
体育祭が終われば、全部捨てるんだ。此処にあるもの、今まで築いてきたもの…背負わされたもの、押し付けられたものを全て。
そして、チーム分けの15分が終わり、体育祭第二種目、騎馬戦が幕を開けた。
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
