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「爆豪さんが相手ですものね。仕方ありませんわ」
「みんな、来てくれて有難う。出久も」
透ちゃんから離れて腕を包帯やらで固定した出久に目を向けると、何故か驚いていて「何で驚いてるのさ」と溜め息を付く。
「あ、いや…何て言うか…その、僕が来るの迷惑になるんじゃないかって思ってたから……」
「…今日、出久の頑張る姿を見てなかったら迷惑に思ってたかもね」
単純に見直したんだ。何処かで出久は無個性で泣き虫なままだと思い込んでいたから、出久の成長が嬉しかったのだ。
「強くなったね、出久」
「っ…まだまだだよ。まだ、二人に追い付けない」
「当たり前だっての。そう簡単に追い付かれて堪るか」
「うっ……」
「でも、出久。ベスト8、おめでとう。これからもっと出久は強くなれる。きっと沢山の人を救えるヒーローになる。今はまだ、全然かも知れないけど…それでも、出久に救われた人が居る。だから、出久は此処で沢山学べば良いよ」
最高の、オールマイトみたいなヒーローになるんでしょ？そう笑って言えば、何故か出久は泣き出して、そんな出久に「やっぱり、泣き虫のままだな」なんて軽く出久の頭に手を置く。
「じゃあ、私達先行くね！！緑谷は幼馴染みなんだから最後まで見送ってからだよ！」
「ええ！？」
「それでは、健闘を祈っていますわ。Aさん」
「頑張ってね！Aちゃん！！」
控え室から出て行く三人に残された僕達は「女の子ってある意味聡くて怖いよ」と溜め息を付く。
「Aちゃんも女の子だよね…？」
「僕は女子力が死滅してるからあの子達みたいにキャパキャパ出来無いよ」
「キャパキャパって…」
「まぁ、丁度良いや。出久に言わなきゃならない事もあったし」
そう言って椅子に座ると、出久は何処と無く緊張を帯びた様に僕から紡がれる言葉を待っていた。
僕は出久に酷い事を言った。酷い事をして来た。僕を苦しめたのは出久や勝己では無く、自分の怠慢さが招いた事なのに、二人のせいにしてしまった。
二人が背負う必要など何処にも無い。これから起こる事も二人のせいじゃない。僕が自分で決めた僕の為の生き方だ。
きっと、気持ちを告げたところで直ぐに切り替える事なんて出来無いだろう。だけど、何も言わずに行くのはあまりにも出久に対して失礼だ。
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
