今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:64,420 hit
小｜中｜大
(2) ページ7
まだ荒削りではあるけど、こいつは勘がいい。雰囲気を壊さない自然な演技だった。一通りの読み合わせを終えたあと、声をかける。
鈴木「村中Aだっけ？」
『はい』
鈴木「覚えとくわ」
その帰り道、良平を捕まえ「あいつは磨けば光る気がする」と言うと
木村「俺もそう思う」
と返された。多分、その時だ。なんとなくだが、2人で村中を育てようと思ったのは。
＊＊＊
それから、現場が一緒になったり、飲み会で姿を見かけたりした時は捕まえて、いろいろと面倒を見てきた。村中はアホだが素直なヤツなので、俺たちの話を真面目に聞いていたし、多少キツイことを言っても慕ってくれている。いつからか周りは村中のことを「達央と良平の妹」と言うようになった。
帰り道の話 ＃安元side→←村中との出会いの話 #鈴木side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちとせまる | 作成日時：2019年12月20日 17時
