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良平さんがにゃかちゃんを安元さんに紹介している。にゃかちゃんが深々と頭を下げると、
安元「良平とタツの妹でしょ。噂は聞いてるよ。よろしくね」
と安元さんは笑った。続けて
安元「可愛らしい子じゃん」
と言うと、にゃかちゃんは
『聞きました?!可愛いって言われましたよ!』
と、良平さんと達央さんの顔を交互に見る。しかし、2人には
鈴木「はいはい」
木村「調子乗んなー」
とあっさりいなされていた。にゃかちゃんは自他ともに認める「叩かれて伸びるタイプ」なので、お兄ちゃん2人はいつだってなかなかに厳しい。
***
無事にアフレコも終わり、帰り仕度をしていると、後ろで安元さんの声がした。
安元「この後、飯行かない?」
木村「行くー♡」
鈴木「行きます」
岡本「僕もー」
すると達央さんが
鈴木「村中!」
とにゃかちゃんに声をかけた。
『はい!』
鈴木「安元さんたちとご飯行くけど、お前どうする?来る?」
『行きます』
鈴木「即答かよ(笑)」
にゃかちゃんは若干食い気味に返事をして、嬉しそうにこちらへ駆け寄ってきた。
安元「村中さん、何か食べたいものある?」
そんな安元さんの質問に
『私は!なんでも!美味しく食べられます!』
と元気よく返事をする。
鈴木「こいつめっちゃ食べますから、気を付けてください」
にゃかちゃんは「この小柄な体型のどこに入るんだ?」というくらい、本当によく食べる。しかもめちゃくちゃ美味しそうに食べるのだ。まだまだ声優として駆け出しのにゃかちゃんは、僕たちによくタカリに来るけれど、僕たちがそれに対して嫌な顔一つしないのは、女の子だからとか後輩だからとか以上に、食べっぷりが気持ちいいからだ。にゃかちゃんと食べるご飯はいつもとても美味しい。
木村「ノブー?置いてくよー?」
岡本「あ!すぐ行きます!」
村中との出会いの話 #鈴木side→←アフレコの話 #岡本side
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作者名:ちとせまる | 作成日時:2019年12月20日 17時