飲み会の話 #江口side ページ25
そんな訳で、良平さん、のぶくん、にゃかちゃんと飲みに来ている。この4人はよく集まって飲みに行く、いわゆる“いつメン”と言うヤツだ。現場で集まればわちゃわちゃ騒いでいる僕たちだけど、飲みに行くと案外真面目な話をしながらしっぽり飲んだりする。
木村「にゃかこはさ、これからどういう方向に行きたいの?男役?女役?」
『正直、女性役がやりたい気持ちもありますけど、男性役も楽しいんですよね』
にゃかちゃんは飲んでいた梅酒のグラスを両手で持ったまま、本当に楽しそうに話す。
『あ!』
江口「何?」
『シチュエーションドラマの仕事決まったんです。初のダミヘ収録なんですよ!何か気をつけることありますか?』
僕とのぶくんが同時に良平さんを見た。ダミヘと言えば良平さんだ。
良平「まぁそうなるわな」
良平さんはなぜか僕をダミヘに見立てて、立ち位置だったり、マイクとの距離感を説明し始める。にゃかちゃんも真面目に聞いているものだから、こちらはどんな顔をしていいのかわからなくなる。
『この辺からだと息が入ります?』
木村「入ると思う。ふーーーーーって」
『ふーーーーーー』
江口「ちょっとぉ!2人ともやめてもらっていいですかね?!」
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作者名:ちとせまる | 作成日時:2019年12月20日 17時