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「はー、はっ…はぁー……お、追いついた…」
zm「はっ、はー……待って、シンド……」
裏庭に着くと、諦めたようにゾムが立ち止まった。
お互いに乱れた呼吸を整えた所で、ゾムが逃げる前にとオレは動いた。
ガシャン
オレがフェンスに手を掛けた事によって、大きな音が鳴った。
ゾムが逃げないように、両手をつきフェンスと自分の間に閉じ込めた。
ゾムとは、一向に視線が合わない。
「何で逃げるん？ずっと話したくて、アクション起こしてんのに…」
zm「ごめん…あんなこと言うたばっかりに、Aの返事聞くの怖なってもうて……友達のままでも十分やったのにって……」
「オレ、ゾムとは友達に戻ること出来へんよ。」
zm「っ、そうやんな。すまん、やったら距離置い「ちゃうよ、最後まで聞いてや！」」
オレの言葉に結論を勘違いして、落ち込んでもうたゾムの言葉を遮ってオレは続けた。
「オレも、ゾムの事好きやねん。やから、友達のままはイヤや。」
zm「ホンマ、に…？」
「ホンマやで？」
zm「どうしよ……え、うわっ…めちゃめちゃ嬉しいんやけど…！」
「えと…これからも、よろしく？」
zm「え、何で疑問形なん？」
「いや、今までも宜しくしてたしなって…」
zm「じゃぁ、今まで以上に宜しくでええんやない？」
「ほな、今まで以上に宜しく！」
zm「もちろんや！」
フェンスに手を付いている状態のままの俺を、ゾムが勢い良く抱き締めた。
オレは、フェンスから手を離すとおずおずとゾムの背中に手を回した。
zm「ここ、俺がAを好きになった場所やねん。」
「え？」
zm「まぁ、Aは知らんでもええよ。俺だけ知っとればええんや。」
裏庭で何かあっただろうか？
どれだけ記憶を遡っても出てくることはなかった。
ゾムの様子から、どうも教えてくれる気はなさそうや。
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手羽先の手先(プロフ) - ナズナさん» コメント&お気に入りありがとうございました！ドキドキして頂けたのなら嬉しいです。次がありましたらまたよろしくお願いします！ (2020年8月16日 13時) (
レス) id: 8a86830a93 (このIDを非表示/違反報告)
ナズナ(プロフ) - すごくドキドキしました… 面白かったです！お気に入り登録してました！ (2020年8月16日 10時) (レス) id: 1fa1c5e8e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：手羽先の手先 | 作成日時：2020年8月6日 8時
