【HQ】天使だと思ってた時期もありました。【青葉城西】

33話:おおやふみ ページ33

国見side





ご飯食べて、お風呂に入って、さぁ寝ようとした時、俺のスマホのバイブがなった。

スマホに表示されたAという文字。
一瞬誰か分からなかったが、すぐに古賀さんだと理解した。

名前変えるの面倒くさいからそのままにしてたんだった……



A起きとる?

ん



そう返信すると、なんとも理不尽な文が返ってきた。



Aなんで起きとうと?明日試合やろ?早く寝りーよ



は？起きてんのか聞いてきたのそっちだろ。
てか、言われなくても今から寝ようとしてたし｡

あ、そういえば……



そういえば今日
嘘ついたろ



別にすごく気になってた訳じゃない。
急に思い出したからなんとなく聞いてみた…けど
聞いていいやつだったのか？



Aいつの話

部活の時の
バレー分かんないから…ってやつ
あれ嘘だろ

Aバレーわからんのホントやけど

そうじゃない
他に理由あるんだろって話



古賀さんとLINEしてることも不思議だけど
なんでこんなこと話してるんだろ。



A国見くんは
A休日に
A正直興味の無いスポーツに誘われたら
Aどう思う?



あー……あーね？そういうこと？
それは、なんか…うん。共感できなくもない。

まぁ、ここまで分かれば古賀さんがなんであんなに悩んでたのかもわかる気がする。

どうせ、休日は休日として楽しみたいけど
先輩からの好感度も大切……とかだろ。



Aバレー好きな人に言うことじゃなかった
Aごめん

俺が聞いたんだしいいよ



古賀さんのこういう所、良いな。
悪いと思ったところは正直に認めるの
難しかったりするから。



Aでも、ちゃんと行きたくて行くんやけんね
A嫌々行くわけじゃないけん
A勘違いせんでね

わかってる



何となくわかる。古賀さんは本当に行きたくなければ断る人だと思う。

出会って数日の俺が何言ってんだって感じどけど。

てか、そろそろほんとに寝ないと……
俺の体にも限界が…





おおやふみ

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