【HQ】天使だと思ってた時期もありました。【青葉城西】

17話:頭のいい生き方 ページ17

国見side





『ちょっといい顔して、ちょっと愛想良く対応しとったら、みんな私の事“良い人”って思い込んで…内申は上がるし味方も増える。ど？頭のいい生き方やろ』

国見「…いいと思うけど……疲れない？」

『正直言って、普通に疲れる』



そりゃそうだよな。
俺だったら1分も耐えられないことを
いつも常にやってんだから。



『ばってんさ、嫌われるより好かれる方がいいやん？』

国見「え、そう？」

『えぇ…嫌われていじめられるよりよくない？』



あー……まぁ、そう考えれば…
いじめられたことないからわかんないけど



国見「んー…確かに？」

『何故に疑問形』

国見「いや、俺はそこまでして好かれる必要ないと思うんだけど」

『…………国見くんって結構グイグイくる系の人やったんやね、意外やわ…ギャップ狙ってる？』



なんのギャップ狙い……
意外性で言えば古賀さんの方が凄いと思うけど



『まぁ、うん。別にいいけど。
理由は単純明快、味方は多い方がいいやろ』

国見「……」

『ふふっ国見くんとはタイプが違うからなぁ…分からんやろ？別によかとよ、理解せんでも』



俺には古賀さんの考えがよくわからない。

俺だってよく無愛想とか無気力とか冷めてるとか言われるけど、友達はそれなりにいる。
適当に遇っても俺にキャーキャー言う女子もいるし、成績も普通って感じ。

何をしなくとも特に不便があるわけじゃない。
古賀さんは違うのだろうか。



『国見くん？めっちゃ眉間にシワ寄っとるよ』



うっすら口角を上げて、眉間を指でトントンとする古賀さん。



『そんな真剣に考えとったと？』

国見「…考えたけど分からなかった」

『ふふっおつかれさん』



ま、分からないことは考えても仕方がない。

俺は考える事を諦めて、塩キャラメルを口に入れた。

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