第百二十八話 美しき鋼 ページ42
デント SIDE
アーティー「(また鋼タイプか
本当にやっかいな相手だな)
ハハコモリ！！糸を吐く！！」
『避けろ！！』
「ハハァ！！」
【ﾌﾟｼｭﾙﾙ】
ハハコモリの糸を
華麗に避けると後ろに下がり距離を取る
やっぱり、ルカリオの避け方が一番綺麗だ
『コメットパンチ！！』
アーティー「糸を吐く！！」
素早いルカリオを
近づけさせまいと、動きを封じる作戦のようで
拳を握りしめ接近してくるルカリオに
向かって、糸を吐く
あれに捕まれば、いくら有利とはいえ
隙をつかれて、畳み込まれるだろう
『拳に巻き付けろ！！』
【ｼｭﾙﾙﾙｯ】
「ﾙｳﾞｩ！！」
アイリス「糸を自分から手に巻き付けた？！」
『引っ張れ！！』
「ヴァアゥ！！」
【グッ！！】
「ハハンッ？！」
アーティー「ハハコモリ！！糸を切るんだ！！」
ルカリオが巻き付いた糸を引っ張ると
危険を感じたアーティーさんは
ハハコモリに糸をぷつんと切らせた
サトシ「なんで糸を切ったんだ？
せっかく糸で捕まえられたのに」
デント「恐らく、ハハコモリじゃ
ルカリオの引っ張る力に勝てないと踏んだんだ
もしあのまま綱引きのように引っ張り合ってたら
確実にルカリオに引き寄せられていたと思う」
そして引き寄せたところに
コメットパンチ…だろうな
アーティー「糸を吐くをそんな風に利用するか…
ジム戦を始める前は小さく、可愛らしく見えたが
今はとても大きく、分厚い壁に見えるよ」
『それなら、
壁は壊させませんし登らせやしませんよ』
アーティー「言うじゃないか
なら、これならどうかな！
ハハコモリ！！リーフストーム！！」
「ハハァ！！」
【ドカンッ！】
「ﾙｩｯ…！」
アーティー「今だ！！破壊光線！！」
『破壊光線？！』
「ハハァアッ！！」
【ドカァアンッ！！】
遠距離を保ちつつ
目隠しにリーフストーム
そして視界を遮ってからの破壊光線に
Aは珍しく、目を丸くして驚き
その間に破壊光線はルカリオに命中し
爆発音と共に黒い煙が辺を包み込んだ
アーティー「やはり、ハハコモリの
力強い破壊光線はいつ見ても美しい！」
「ハハァンッ！」
まさか破壊光線を覚えているとは…
しかも直で喰らってしまった
万事休すか…？
『…そんなら』
【ブワッ】
「ハハンッ？！」
『うちのルカリオは鋼のごとくに固く、美しい』
「ハンッ？！？！」
第百二十九話 アーティー戦・決着！→←第百二十七話 鋼鉄の剣たち
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作者名：ラム酒 | 作成日時：2022年9月26日 3時
