第九十話 練られた戦略 ページ3
No SIDE
【ﾊﾞﾀﾝｯ】
キダチ「…ハッ!
み、ミルホッグ戦闘不能！
ルカリオの勝ち！」
ルカリオの重い一撃に耐えられず
ミルホッグはその場に倒れ込み、戦闘不能になった
ルカリオが勝ったことに
周りは盛り上がるがアロエは
倒れたミルホッグと立っているルカリオを
見つめると考え込むように顎に手を当てる
アロエ「…やっぱり
あのドレインパンチ、威力が可笑しい
アンタ、さては仕込んでるね？」
『…はい、大きな根っこを持たしてます』
してやったりと
ニヤッと口角を上げて笑った
サトシ「おおきなねっこ？」
デント「持たせると体力を吸い取る技を
通常より多く吸い取る効果があるアイテムだよ
…なるほど
それで起死回生じゃなくて
ドレインパンチを使ったのか！」
見てみるとミルホッグの
十万ボルトを直で受けたのに
ルカリオはダメージはなくピンピンしている
これも大きな根っこで
強化されたドレインパンチの効果であろう
アロエ「力技で押し切ると思いきや
戦略あってのバトル…
いいねー！燃えてくるじゃないか！
もっとアンタたちのバトルを見せておくれよ！
さぁ出番だ！ヨーテリー！」
【パァン】
「ｳﾞｩ…ガウッ！」
サトシ「次はヨーテリーだ」
アイリス「あのヨーテリー…すっごく素早いのよ」
デント「それならAの
ルカリオだって負けてないさ！
きっとまた、力強く靭やかで
繊細なテイストを見せてくれるさ！」
アイリス(なんかA贔屓というか
Aに対する押しが強くなってきたわね…)
『ありがと、戻って』
【ｼｭｩｩﾝｯ】
サトシ「あれ、戻したぞ…？」
アイリス「…と、言うことは」
『頼むよ！ミロカロス！』
【パァン】
「ミィロゥ」
繰り出されたのは先程
吠えるで下げられてしまったミロカロス
そのことを根に持っているのか
ミロカロスはヨーテリーを鋭く睨みつけている
アロエ「さぁ来な！」
『ミロカロス、ハイドロポンプ！！』
アロエ「かわせ！！」
ミロカロスのハイドロポンプは
勢いよくヨーテリーに向かって放たれるが
素早くかわされてしまう
サトシ「あぁ、やっぱり速い！」
『大丈夫、続けて』
「ミロッ」
Aの言葉を信じ、ミロカロスは
ヨーテリーに向かってハイドロポンプを続けた
しかし、素早く走り回る
ヨーテリーには全く当たらない
アイリス「全然当たらないわよ？！」
デント(…いや、何か考えがあるはず)
『…』
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作者名：ラム酒 | 作成日時：2022年9月26日 3時
