【pkmn】冠雪原の彼女と僕 3 【デント】 (ページ4)

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第九十一話　華麗な戦略ページ4

No SIDE

あれからもハイドロポンプを続けたが
ヨーテリーにはついに一度も当たらなかった

アロエ「どうだい？アタシのヨーテリーは？」

煽るように問いかけるがAは
焦る様子もなければ全く変わらない

そしてそれはミロカロスも同じだった

ただ変わらず相手である
ヨーテリーを一点に睨みつけていた

アロエ「…全く読めない子だね…本当に

でも、ハイドロポンプの
連発にかなり体力は消耗しているはずだ！

畳み掛けるよ！！ヨーテリー、突進！！」

ヨーテリーが走り出した瞬間
Aの目の色が変わった

『ミロカロス！！冷凍ビーム！！』

「ミィロォオ！！」

ミロカロスから繰り出された
冷凍ビームはヨーテリーに

向かわず

地面に向かって勢いよく放たれた

アイリス「外した！！」

デント「…いや、違う！！」

冷凍ビームを受けた地面は
凄い勢いで氷漬けになり、

ビシャビシャになっていた地面を伝って
ヨーテリーの足ごと
カチンコチンに凍ってしまった

「ｷｬｲﾝｯ？！」

アロエ「ヨーテリー？！

まさか…ハイドロポンプは攻撃じゃなく

このために…？！」

そう

ハイドロポンプはフィールドを
水浸しにして、足元を凍らせるためのもの

ヨーテリーに
翻弄されていたのはフェイクだったのだ

『決めろ！！竜の波動！！』

「ミィロッッ！！！！」

【ドォオンッ!!】

身動きが取れないヨーテリーは
まともに技をくらい

爆発と、共に煙は立ち込み周りの氷は砕け

キラキラと光で反射しながら飛び散った

そして煙が晴れると…

目を回したヨーテリーが倒れていた

キダチ「…ヨーテリー戦闘不能！

ミロカロスの勝ち！

よって勝者、チャレンジャーA！！」

アイリス「やったぁ！！勝ったぁ！！」

サトシ「やっぱりスゲーぜ！！
Aのバトル！！

あー！！俺も早く再戦してぇー！！」

アイリス「もう！まだ特訓も始めてないのに…

…あれ、デントは？」

『…っし、ミロカロスよくがんば
「Aちゃぁあん！！」ひぃぎゃぁあ？！』

Aのバトルに盛り上がっている中
デントは真っ先にその場から飛び出し

大興奮しながらAに勢いよく抱きついた