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身代わり4 ページ5

わたしに好奇の目でカメラをむける
報道陣



カメラのフラッシュに目を細目ながら
わたしはカメラを直視する



「えー

我が徳川はこの度、

因縁の豊臣の最期の末裔を捕らえました



国民の皆様の不安が晴れるなら
とても嬉しいものだ



この娘、否


羽柴Aには








真選組の身代わりを刑としたいと思う!」









報道陣とわたしの心が


ざわつく。









「身代わり、とはどういうことでしょうか」





マイクを向けて問いかける記者


わたしはただ

たちつくすだけ








「身代わりとはいざというとき、例えば人質をとられたとする


徳川家の者や、警察の者、そして民間人


それの身代わりに殺していい存在として



この羽柴Aを使うのである!」









誰かが




言った









それはじわりじわりと

しかも卑劣に




その者を殺せそうで









最高の刑ですな









世間にとっての最高


わたしにとっての…それはなに?

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作者名:マスカラ | 作成日時:2015年2月4日 22時

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