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身代わり26 ページ27
張りつめてしまった空気のなか、
口を開くと同時に
吐きでる白い煙
口を開いたのは、
「似ちゃいねーよ
次変なこと言いやがったら切腹させんぞコラ
………ねーだろ」
すいませんでしたと、
笑いながら言う隊士たちには聞こえてたはずもない
たぶんわたしだけしか聞こえてないはず
ふたたび明るくなった会話のなか、
わたし一人、悲しみを感じてる
一人じゃないか、
副長さんも、楽しくはないだろう
ーーーーーあいつと、罪人が同じな訳ねーだろ
そのはかなげな声は、
あなたがどれだけ彼女を想っていたかが伝わって
その冷たい言葉は、
わたしがどれだけあなたに惚れているか気づかされて
頭のなかでリピートされるたび
どうしようもなく切なくなっていく
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作者名：マスカラ | 作成日時：2015年2月4日 22時
