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身代わり24 ページ25
人と関わりながら過ごす時はほんとうに短く感じて
さっきまで暇になってたとおもったら
もう夜ごはんをつくる時間になってた
夜はみんな、食べてくれるだろうか
そんな願いをこめながら。
食堂が賑わいはじめる
ぞろぞろと入ってくる隊士たちのなか、
わたしが見つめるのはただひとり。
「腹へったー
Aさん、全員分ちゃんとある?」
食べてくれそうな予感
嬉しくて
嬉しくて
はにかみながら聞いてくる隊士が神様に見えて
「ありますよ、
全員分よりもすこし、多く。」
そんな会話をききながら、
副長さんから煙があがった
それはまるで
笑うときに吐きでる息のように
微笑んだ証拠のけむりは、
すぐに消えてしまうけど。
わたしはたぶん忘れないんでしょう。
ミツバさんにじゃない、わたしに向けられた、あなたの初めての微笑みを。
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作者名:マスカラ | 作成日時:2015年2月4日 22時