今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:25,959 hit
小|中|大
身代わり10 ページ11
刀を当てられた首から
一筋
わたしの体液が垂れてゆく
それは悲しいほど真っ赤で
鉄臭く。
無言のやり取り
でもわたしは
この人の
揺るがぬ瞳は
嫌いじゃない
「なにやってんだ!!!トシィ!
何があった!?
とりあえず刀引け!!」
局長さんが助けてくれた
何があったと聞かれても
わたしは何もわからない
「わりィ近藤さん
ちょっと頭冷やしてくる」
刀をしまい、歩き出してしまった副長さん
結局なにもわからずじまい
首の血を拭う
どろっと
手の甲について
ズキッと
痛みがいまになってくる
「Aちゃん!
手当てをしに行こう
一応聴いておくけど…
トシとなにがあったんだ?」
わからないよ
なんであんなに怒ったのか
もともとそういう人なのか
他人を知らなすぎるわたしにとって
あの人の行いは無理難題
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
20人がお気に入り
20人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マスカラ | 作成日時:2015年2月4日 22時