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魔眼百二十九個目 ページ34

▷アスモデウスside


気のせい,だろうか…?
今,私が最も敬愛する方の,声が,聞こえたような…?

イルマ「ゴメンね!バラム先生と話し込んでたら帰れなくなっちゃって……」
アズ「い,いえ……」

大丈夫未遂,未遂だ
呪文かと言うほど言い聞かせないとこの笑顔を保てん
幸いイルマ様は気付いていないみたいだ
まだ誤魔化せる

イルマ「これからAちゃんと勉強会だっけ?頑張ってね〜!僕も頑張るから!!」
アズ「流石ですイルマ様!」

また明日〜!と手を振るイルマ様は今日も素晴らしい…!
魔入りましたイルマ様……!!!!

しかしもしイルマ様が現れなかったら私はどうしていたのだろう
ぞわり,と肌が粟立った感触がした
言い方が悪いが興を削がれた
そうだ。この場に集まったのはAと勉強するためだ
こんな爛れたことをしているべきでは無い

アズ「おい起きろA」
『えてっ』

すこんっと頭に軽めの手刀を落とすとA小さく声を出して起きた

『んぅ……あれ…?アズ君……?私寝てて……!?』

徐々に意識が覚醒してきたのか,顔を赤くして急いで髪を手で梳かしている

『わっ…私変なこと言ってなかった!?涎とか…大丈夫だった!?!?』
アズ「あぁ…涎は無かったが……」

ちらりと伏せていた目を上げてAの寝起きの赤い顔を見た
次の言葉を待って必死にこちらを見ている
その姿があまりに面白く,愛らしいので笑ってしまった

アズ「アホな顔をしていたぞ」
『あ,アホ!?』

ころころとよく変わる表情
―――あぁ,その顔もアホな表情だな

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ぬう(プロフ) - 篝火さん» 了解しました! (6月15日 19時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
篝火(プロフ) - ぬうさん» ありがとうございます!最近リアルが忙しくて更新が滞っていますが気長にお待ちください🙏 (6月15日 19時) (レス) id: d366ff2cb9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - いやぁ……とても好き( '-' )設定とかイラストとか主ちゃんのセリフの合わせ方とか全てにおいて最高でございます。これからの続きも楽しみに待っております (6月14日 0時) (レス) @page39 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:篝火 | 作成日時:2023年4月8日 12時

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