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【樹】




ジェシーがそう言うと皆、口々に賛成の意を表してくれた。





樹「....ありがとう。」





最後にきょもが『樹のこと信頼してるから、何の心配もないよ。』って言ってくれたことが本当に嬉しかった。





ずっと....パパを殺した犯人を見つけ出して殺すことが俺の人生の目標だった。





正直、その人生の目標を失うことが怖くなっている自分がいる。





だけど、やらなきゃ。やらないと今までの自分が抱えてきた感情は全て嘘になっちゃうから。





樹「ねぇ、北斗、あの組長のこともっと詳しく調べてほしいんだけど、いいかな?」





北斗「あ、そのことなんだけど今回の依頼主の組長からこんなメールが送られてきたんだよね。」





樹「メール?」





北斗にパソコンの画面を操作してもらってメールを表示してもらった。





樹「『奴らの詳しいことは全部こっちで調べてある。タナカの依頼されたものの資料もあるから取りにこい』....って、随分協力してくれるね。」





北斗「そうなんだよ。ちょっと不思議だよね。」





ここまで協力してくれることは珍しいな、と思いつつもどっちにしろ、俺は資料を取りにいかなければならない。





樹「明日、墓参りの帰りに取り行ってくる。」





北斗「俺も行くよ。何かあったらマズいし。」





樹「ありがとう。」





俺は北斗に感謝をしつつ、自分の部屋に戻った。

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作者名:Nana 6022 | 作成日時:2021年2月28日 23時

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