【wrwrd!】総統の女

猫の日 ページ27

「Aちゃん、にゃあは？」

昼休み、猫の日だからと画像を見せ合う社員を尻目に大先生がうちの部署に来ていた。
そして遂にはAのデスクに大股で近寄り、大真面目な顔で大先生はじゃがりこを突き出した。
あいつ相当頭やられてんのか。

「え、言わなきゃダメなんですか」

明らかに戸惑いの表情を見せるAは、訝しげに大先生を見上げた。
どうしようかな、助けに行ってもいいがにゃあも聞いてみたい。

ぼんやりと2人をみていると、大先生と目が合った。
なんだよ。

にた、と笑って眉を寄せる姿に顔を顰めれば、大先生はじゃがりこの容器を突き出してさらに問う。

「にゃあは？」

「にゃ、にゃあ」

言った。

めちゃめちゃ顔が赤い。これはあれですな、なんとも形容し難いこの気分はあれですな！

可愛いとかいう、気分だ。

「はい、ごーかく」

満足げにじゃがりこを与える大先生に苛立つこの感情は嫉妬。

「大先生何してんの」

うぇぇ、グルちゃん！？と俺の突飛な行動(アイアンクロー)に目を白黒させるがはっきりいって知ったことではない。

「グルさん...なにしてるんですか」

ぼりぼりと貪るAの頭を雑にかきまわすと、何事ですか！と吠えてくる。

あー、大先生たまにうぜぇな。

そんな事を思ってついた溜息に察したのか、大先生は変な笑いと嫌な言葉を残した。

「グルちゃんかてやればええんに」

お前みたいに出来るわけないやろが。


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猫の日でした！
かわいいって思うグルちゃんが可愛い。

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