白鳥沢にはもう一人一年レギュラーがいました 【男主】

Ｎｏ．４３ ページ47

A｢……｣


白布｢……｣



今俺は白布先輩と一緒にビブスやティーシャツを洗うために、洗濯所にいる


なぜこうなったのかと言うと数分前



……



…



一年の仕事である洗濯


普段はたくさん一年がいるけど、今日は俺と工しかいないから
２人でやるしかない


けど俺はさっきの事もあり、工を避けてしまうようになった


A｢俺、洗濯行ってきます｣


山形｢おー場所わかるか？｣


A｢あっ……すみません、わかんないです｣


白布｢俺が教えます｣



……



…



そして現在に至る


あんまり白布先輩と話したことないからな……
少し気まずいし


そういえば



A｢白布先輩って、一般受験だったんですよね？｣


白布｢ああ｣


A｢俺もなんですよ(ﾆｺｯ)｣



そう言うと、白布先輩の目元が少しだけ緩んだ気がした



白布｢なんで白鳥沢にしたの？｣


A｢もちろん、強いところでバレーがしたいからですよ！｣


白布｢……俺も｣



あんまり喋らない人なのかと思ったけど、そんなことはないみたいだ



A｢中学校どこですか？｣


白布｢豊黒中｣


A｢あ、試合したことあります！｣


白布｢そうだっけ？｣


A｢あ、いや
俺が三年の時だったんで、白布先輩はいませんでしたけど……｣



積極的なコミュニケーション
大事だよな


この合宿を期に他の先輩と仲良くなれるよう頑張ろ



白布｢五色となんかあったのか？｣


A｢まぁ……ちょっと……｣



白布先輩の的確な話に、少したじろいでしまった



A｢なかなか上手くいかないみたいで、悩んでるみたいです……｣


白布｢……


お前も人のこと言ってらんなくなるからな｣


A｢え？｣


白布｢明日、覚悟しといた方がいい｣



その時洗い終わった洗濯機が止まり
白布先輩は何事もなかったかのようにカゴに洗濯物を放り込んでいた。

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