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彼女の日常 ページ5

彼女はこんな重度の乙女ゲーマーでもあるが、別に場所問わずやっているわけではない
大学生の彼女は真面目な部類に属していた。
いや、新作ゲームクリアの為に3日間仮病を使う子は真面目じゃないのだが


彼氏の前では趣味全開だが、彼女も少しは立ち位置などを気にしている
というのも乙女ゲームを茶化すようなジャンルの人間に絡まれたくないというのが一番の理由だ。
そんな彼女が昼休みに何をしているのかというと窓際の席に座りスマホをいじっていた
タップやスワイプを繰り返し一度手を止め画面を確認して、耳に当てた

コール音を聞きながら、目を閉じ声を待つ



『んだ、大学じゃねぇのか?』

「大学だよ。でも、今休憩時間だから」

『学校じゃやんねぇのかよ、廃人ゲーマー』

「怒るよー?今日は」

『ハッ。わかってるよ』



頬杖をついてる手にスマホを持ち直し、空いた手でネックレスをいじった。
彼女の表情はとても柔らかい。ゲームは勿論やりたいが今は乙女の気分なのだ。同志でもない人の前でやるわけにはいかず、かといってボーっと考えていてもよく知らない人に声をかけられたりと
散々な目にあってきた彼女は、こうして乙女気分になったときは左馬刻に電話をかけていた


「ねぇ…今大丈夫だった?」

『あ?今更気ぃ使ってんじゃねぇぞ。ダメだったら出てねぇよ』


なんていう彼だが、どんなに忙しくても電話に出るのは知っている。Aは彼の声を聴きながら向こうの音に耳を澄ませた


『A、大丈夫だっていってんだろ』

「ありゃ、バレちゃった」

『んな考えてっこと分かるわ馬鹿』

「あのさ、今日も行くから」

『おう』

「怪我しないでね」

『バーカ、俺様を誰だっと思ってんだ』

「今学校だから名前言わないよ」

『チッお前も気ぃつけろよ』

「うん、じゃあね」

電話を切ると同時にスマホの画面も切った。そして机に伏せ静かに呼吸を整えた
彼が今仕事中は分かった。少し危ないんだってこともわかった

でも彼女の中には心配という言葉とともにもう一つ芽生えているものがあった
突っ伏しているのも不安で仕方ないわけではない。


「ハァ…」

このため息の訳はこうだ

左馬刻の声、耳にダイレクトアタックはときめき不可避すぎる。
私の考え分かってるってなにあれ、好き


行かないで。

それは、付き合いたての時は失うのが怖くてその言葉で彼を困らせた
今も心配する、不安もある。でも信じてるから
私は、彼を信じて待つだけ

あぁ、会いたい

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設定タグ:ヒプノシスマイク , ヒプマイ , 碧棺左馬刻   
作品ジャンル:恋愛
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♪護♪(プロフ) - 私は左馬刻が歩く床さん» おぅ、 Thank you! (2021年7月31日 1時) (レス) id: 9dd36c2305 (このIDを非表示/違反報告)
私は左馬刻が歩く床 - え、love (2021年7月30日 7時) (レス) id: 00e02c0aff (このIDを非表示/違反報告)
♪護♪(プロフ) - 沙羅さん» かなり遅くなりましたが、コメントありがとうございます!少しずつですが更新できる環境になってきたのでこれからもどうぞ気長にお付き合いいただけると嬉しいです! (2021年7月30日 1時) (レス) id: 9dd36c2305 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 左馬刻様大好きです!最高のお話&展開です。続きが気になりまっす!更新まってます!! (2021年4月27日 23時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:♪護♪ | 作成日時:2019年6月15日 3時

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