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「あれ、A珍しくない?乙女ゲーじゃないじゃん。PSN忘れたの?」
「うん」
「なおのこと珍しい」
「代わりにチャット恋愛やってる。駆け引き即バイベたくさんあってもえる」
「その漢字は火?それとも草?」
「草は明るい」
「いつも通りだわ、心配することなかった」
「香奈ちゃんやさすぃ〜」
「損した」
「え」
いつもの如く昼休憩に乙女ゲー仲間と集まっていたAだが、彼女の手に収まっている端末がスマホと一人だけ別だったので仲間の一人である香奈が声をかけたのだ
まぁでも、スマホといいつつやってることは恋愛チャットゲームと普段と変わりないのだが
彼女は…Aは一つ嘘をついていた。PSNはちゃんとバックの中に入ってる
それでもやる気になれなくて、無いと告げたのだ
仲間が盛り上がってる端で、鎖骨に手を当てる
服の下にある痕は今朝左馬刻がつけてくれた印
これを付けてくれた時の彼の表情がふとした時にフラッシュバックを繰り返し…
現在PSNで攻略している俺様キャラの言動が左馬刻を想起させて、顔に熱が集まるという現象がAをゲーム端末から離れさせてる原因だった
なので、左馬刻とはかけ離れたチャットゲームなら大丈夫だろうと今日はスマホアプリをやっているのだ
とはいっても、さっきも言った通りふとした瞬間に今朝の鬼カッコイイ彼氏を思い出してしまうのだから彼女の決断はあまり意味がないのかもしれない
〜〜〜〜〜〜〜〜
『下手くそ、こうすんだよ』
『可愛い』
〜〜〜〜〜〜〜〜
「〜〜〜〜!!!」
一気に顔が赤くなる。思わず下をむいて手で仰ぐAの心はもう暴れまくっている
やばいです。朝からとんでもないイベントを迎えた私のライフは即死攻撃と回復を繰り返されてもうしんどい、出来る事なら一回こと切れたい。
「あんたホントに大丈夫?」
「骨だけは拾って」
「通常運転ね」
勝手に赤面したり真顔になったりする私を通常運転と称する三人に、私の身に起きたことを疑似体験していただきたい。あぁでも左馬刻のこと惚れられるのは嫌だからやめよ
「あっ、もうこんな時間」
「香奈ちゃん用事?」
「あ〜、ん。今からデートなんだよね」
「誠実彼氏君でしょ」
「やらんよ」
照れくさそうに、嬉しそうに笑う彼女はもう恋する女の子だった
そこから他二人も自分の彼氏君とのデート談に花を咲かせ始め
…ふと私は思った
「あれ、デートしたことあるっけ」
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♪護♪(プロフ) - 私は左馬刻が歩く床さん» おぅ、 Thank you! (2021年7月31日 1時) (レス) id: 9dd36c2305 (このIDを非表示/違反報告)
私は左馬刻が歩く床 - え、love (2021年7月30日 7時) (レス) id: 00e02c0aff (このIDを非表示/違反報告)
♪護♪(プロフ) - 沙羅さん» かなり遅くなりましたが、コメントありがとうございます!少しずつですが更新できる環境になってきたのでこれからもどうぞ気長にお付き合いいただけると嬉しいです! (2021年7月30日 1時) (レス) id: 9dd36c2305 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 左馬刻様大好きです!最高のお話&展開です。続きが気になりまっす!更新まってます!! (2021年4月27日 23時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:♪護♪ | 作成日時:2019年6月15日 3時