女の子の日〜peart2〜

3日目 ページ12

振り替え休日の今日は眠さに勝てず、目を覚ましたのはお昼を目前にしたくらいの時間。






共働きの両親は既に仕事に出ていて、忠義は学校へいってるからもう家にいなかった。







こんなに寝たのにまだ眠さがあって。


お腹の痛さと孤独感で、胸がいっぱいなる。




忠義、、、。



こんなとき、ふと頭に浮かんでくる。






彼氏がいれば、きっと、その人が浮かんでくるんだろうな。
でも、私には特別な人がいないから、浮かんでくるのは、一昨日、八つ当たりしてしまった人。





ソファにパジャマのままうずくまって涙目で耐えていると、握ったスマホが震えだす。

『、、、はい』
「声、死にそうやん。大丈夫か？俺、今日半日で、あと少しで帰るから、もう少し待っとって」
『うん、、、お兄ちゃん、、、』
「ん？」
『なんもない。、、、はやく帰ってきて』



私らしくもない、甘えた言葉。




実兄にこんなに甘えるのは気持ち悪いけど、それでも、誰かに甘えたくなる。


一人から、抜け出したくなる。


「ただいまぁ〜。A〜？生きとる？」
『おかえり。まじでお腹いたすぎてやばい。禿げそう。』
「う〜ん、大変そうやなぁ。とりあえず、薬とゼリー買うてきたから、食べて？そしたら少しは楽になるんちゃう？」


普段、私のために何か買ってくることなんてないのに。



まして、生理痛を和らげるための薬なんて、手に取ることさえ抵抗だってあるはずなのに。




忠義の優しさと薬のおかけで、残りの半日は元気に過ごせた。

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