幻想譚〜それぞれの物語〜

観測者 ページ7

ラグナ「うーん…」
どうしたもんかねぇ？

気が付いたらここにいた。不思議な空間だなぁ。
おっと、俺はラグナ。ラグナ・レウァール。しがないおっさんさ。

?「おーい、ラグナ！」
ラグナ「おー、ティーダ君かい。久しぶり」
ティーダ「ああ、久しぶり。ここ、どこだ？」

?「ねぇメリー。ここはどこかしら？」
メリー「どこかの結界の狭間じゃないかしら？」
おやー、綺麗なお嬢さんが二人、俺達と似たようなこと話してるね。

ラグナ「おーい、そこのあんたら！」
?「?」
メリー「どちらさまかしら」
ティーダ「あ、はじめまして。俺、ティーダッス。」
蓮子「はじめまして。宇佐美蓮子です」
メリー「マエリベリー・ハーンです。メリーと呼んでくださいね」
ラグナ「あ、こりゃどうもご丁寧に」

銃士一行会話中…

ティーダ「にしても、なんで俺らだけなんスかね？」
メリー「案外くじ引きかも」
ラグナ「その場合運がいいのと悪いのとどっちなんだろうな」

蓮子「そんなの決まってるわ」

蓮子「悪いのよ」メリー「良いのよ」

…どっちなんだろうな？

ティーダ「コスモスの時みたいになにかやれ、とか？」
ラグナ「有り得ない話じゃないな。なんか手掛かりは…」

あ、なんか卓袱台と畳とお茶とメモがある。

ティーダ「おかしいだろ！?って、なに三人とも当然のように座ってるんスか！?」
蓮子「喉が渇いたから」
メリー「メモを読もうと」
ラグナ「なんとなく」
ティーダ「…」

メモの内容は…

「幻想郷でのこの物語を観測者の立場から見よ。以上。お茶のおかわりは自由です。」

ティーダ「おかしいだろ！」

んー、幻想郷？楽しけりゃいっか。
蓮子「幻想郷ってメリーの夢に出てきたアレ？」
メリー「多分そうね。まぁ、私たちに害はないらしいし、大丈夫じゃないかしら」

にしても、観測者、ねぇ…

ラグナ「んじゃ、どっから見る？」
蓮子「面白そうなところ」
ティーダ「流石に知り合いはいないっスよね？」
メリー「あら、案外わらわらいるかもよ？」

よーし、映画鑑賞…じゃなかった、物語鑑賞はじめー。

断罪の暴君、心なきもの、それを追うもの→←その頃の悪霊

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