幻想譚〜それぞれの物語〜

その頃の悪霊 ページ6

魅魔「あー…まだ頭痛いわー」

流石に飲み過ぎたわ。
酔い醒ましに散歩してこよ…

〜妖怪の山〜

文「号外〜号外〜」
魅魔「大した事件じゃないんだろ？」
文「今回は本当に事件ですよー」

その言い方だと普段は嘘ってことになるけど？

魅魔「で、どんな号外？」
文「幻想郷に攻め込む気でいる人達がいるそうで」
魅魔「攻め込む？」
文「かくかくしかじかで」
魅魔「へー…ん？」
文「どうかしました？」
魅魔「このセフィロスっての、妹紅のとこにいる奴？」
魅魔「この甲冑は…見たことないけど」

文「メモメモ…」
魅魔「行くんなら怒らせるなよ？」
文「大丈夫ですって！」

本当に大丈夫かねぇ？

椛「あのー、文様？」
文「あれ、椛。どうかしたんですか？」
椛「不審な物を見つけたんですが…竜をかたどった兜に長槍の騎士です」
文「体型は？」
ガッチリした奴ならガーランドって奴かもね。
椛「どちらかといえばスリムな方です。あと、気を失っているようですが」
文「とりあえず神社に運びましょう」
魅魔「面白そうだからついてくー」

………

後でこの竜騎士、カイン・ハイウィンドが受難に会うわけだけど…それはまた、別のお話。
ちゃんちゃん。

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