久しぶりに一日一緒にのんびり 7 ページ10
スマホを取り、通話ボタンを押して出た
独歩「…はい、もしもし」
「あ、もしもし?観音坂さんですか?」
電話相手は昨日助けて貰い、尚かつ有休まで取らせてもらうよ、話をしてくれたーー
独歩「…は?霜月…さん?」
優天「うん。霜月優天です」
何故かまた自己紹介されてしまった
独歩「知ってる。そんな君の名前を忘れはしないよ」
優天「アハハ。そっかぁ観音坂さんに覚えて貰うのは凄い光栄ですよ」
独歩「そんな大袈裟な…それで?俺に電話して来るって事は、何か用事があったのか?」
やっぱり…会社に来いとかじゃ…ない…よな?
優天「そうなんですよ。せっかくお休みに電話してごめんなさい」
あ…やっぱり会社に戻って来いって事か…短い休みだったな
独歩「分かった…会社に戻って来いって事だろ?」
ため息を付きながら言うと、びっくりした声が聞こえた
優天「え?」
独歩「え?」
優天「え?え…っと、違いますよ?」
独歩「……は?違う?」
優天「えぇ。違いますよ」
独歩「なら何で俺に電話を?」
そうだ…俺何かに電話してくる理由が解らない
優天「あ…あのですね。今観音坂さんがやってた仕事してるんです」
独歩「あぁ」
優天「過去の資料とか、必要なものをハゲ…んん゛すみません…課長に聞いたら『俺は知らん、そんなのお前が自分で探すんだな』って言われてしまって、なのでせめて課長に観音坂さんの電話番号聞いて、今に至る訳です」
独歩「なるほど…それは何かすまない霜月さん」
こいつ今ハゲ課長って言いそうになったよな?…ハハ、もしかしたら仲良くなれるかも知れないなこいつとは
優天「いえ!コチラこそせっかくのお休みにごめんなさい…」
独歩「良いよ、大丈夫だ。今霜月さん何処に居るんだ?」
優天「今自分の机です」
独歩「あーしたら」
確か霜月は俺の隣だったよな…
優天「はい」
独歩「俺の机を見てくれ。青いファイルが無いか?」
優天「ちょっと失礼しますね……あ、ありました!」
独歩「それが、今まで俺がまとめたやっだ、いつか見返したりするだろうから、印刷してファイルに挟んでるんだよ」
優天「少しお借りしても良いですか?」
独歩「もちろん」
優天「ありがとうございます。助かりました」
独歩「…霜月さん」
優天「はい、なんですか?」
独歩「昨日は本当…本当にありがとうございます」
優天「なぁ…観音坂さん」
独歩「…はい」
優天「たまには会社仲間を…同僚を頼って下さい」
独歩「…だが」
俺何かが話かけても…聞いて貰えるだろうか?助けてくれるのか?
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作者名:タータンボウ | 作成日時:2019年2月6日 20時