今はまだ… 25 優天Side(過去編) ページ49
左馬刻『…やっぱかえーー』
優天『よし。俺の家においで左馬』
左馬刻『…何でそう俺の話を遮るんだよ』
優天『ん?だって左馬の言う事だいたいわかるし。ほら、おいでよ』
左馬刻『誰も行くとは言ってねぇだろ…』
優天『来ないの?きっと霧呀も母さんも喜ぶよ?』
左馬刻『…』
優天『…まぁ、どちらにしろこんな時間に、未成年者を置いて行けないし。ほら行くよ左馬刻』
そう言うと、左馬刻の手を取って歩き出した
ガチャ
優天『ただいま』
『お帰り優兄さん…って左馬兄さんだ』
家に帰ると、弟の霧呀が出迎えてくれた
優天『公園にいたから連れてきた』
霧呀『…それだけ聞くと、優兄さん何か誘拐して来たみたいだよ』
優天『んな訳ないだろう。で?母さんと父さんは?』
霧呀『母さんは今お風呂だよ、父さんはまだ帰ってきてないよ。あ、左馬兄さん』
左馬刻『あ?』
霧呀『ご飯食べた?もし食べてないなら肉じゃがで良かったらあるよ、食べる?』
左馬刻『…食う』
優天『じゃあ俺は着替えてくるよ。汗でベタベタするし、お風呂は母さん入ってるから入れないしな』
霧呀『分かった。優兄さんのも用意しておくよ』
優天『お、ありがとう』
それから着替えて、リビングに向かうと
母『ほらほら、左馬刻君成長期何だからたくさん食べなさい』
左馬刻『…おばさん、俺そんなに食えないって』
母『あらあら。左馬刻君はちょっとたくさん食べたぐらいじゃ、太らないんだから、気にしないの』
と、母さんが左馬刻に何やらいろいろ、おかずを並べていた
優天『母さん…そのぐらいにしてあげなよ。多分左馬は遠慮して言ってるわけじゃないと思うよ。な?左馬』
左馬刻『…良い食うよ。おばさんが作ったご飯美味いし』
母『あら。ふふっ嬉しい事言ってくれるのね』
優天『ん、あんま無理しないでいいからな』
霧呀『優兄さん、ちょっとこっち来て手伝って』
優天『分かった。…で?何すれば良い?』
霧呀『お皿取ってくれる』
優天『あ、あれな』
俺は食器棚に入っているお皿を持って、持ち上げ用とした時だった
ガシャ!!
優天『あ…』
霧呀『ちょ!?優兄さん大丈夫?』
優天『ん、俺は大丈夫』
母『優天怪我してない?』
優天『大丈夫だよ母さん。ごめんお皿割っちゃって』
母『いいのよ』
優天『ん…』
にしても、何でこうも…物を落とすんだ?…まぁ、疲れてるだけだし。ゆっくりすれば治るだろ
その時の俺はそんな甘い事を考えていた
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作者名:タータンボウ | 作成日時:2019年2月6日 20時