今はまだ… 16 ページ39
優天「あ、独歩…いらっしゃい」
中に入ると、少し元気のない優天が顔を出した
独歩「なぁ。今碧棺にあったんだけど」
優天「あ…うん、独歩が来る前に来てくれててさ。…ちょっと言い合いになったんだよ」
独歩「…どんな?」
優天「そうだなぁ…あ、話す前に飲み物買って来てくれないか?お金は出すから」
独歩「それぐらい俺が出すよ」
優天「ううん、ちょっと待ってーーっ…」
財布から小銭をだし、俺に渡そうとした時だった
チャリン
と、小銭が地面に落ちる音がした
優天「ごめん」
独歩「あ、良いよ良いよ」
優天「…本当ごめん」
独歩「そんな事より今日体調良く無いんじゃ?」
優天「……いや、大丈夫だよ」
独歩「けど」
優天「ごめん独歩、その小銭で飲み物お願いできる?俺は何でも良いから。独歩も好きなの買ってきなよ」
それは少し強めで…それでいてこの場に居るのを拒んでいるが分かった
独歩「…分かった」
俺はそれだけ言うと病室を出て、購買店に向かって歩いて居ると
「おい」
と、後ろから急にドスの聞いた声に声をかけられた
独歩「はい!……って貴方は」
呼ばれた反射で、後ろを振り返ると。先程見た彼は、碧棺さんが立っていた
左馬刻「何でこんな所にいんだよてめぇ。ゆぅ……あいつの病室に行ってたんじゃねぇのかよ」
独歩「そうなんですけど…ちょっと」
左馬刻「ふ〜ん、まぁいい…ちょっとツラかせ」
独歩「え?」
左馬刻「この間言っただろ、別にとって食いやしねぇよ」
独歩「…けど」
左馬刻「今帰った所で気まずいんじゃねぇのかよ?…良いからちょっとこい、ついでに昔話とあいつの事で何処まで聞いてるか知りてぇんだよ」
独歩「…わかりました」
そう返事をすると、病院の隣にあるカフェに連れて来られた
左馬刻「お前コーヒー飲めるか?」
独歩「あ、はい」
そう返事をすると、彼はコーヒーを2つ頼んだ
独歩「……」
左馬刻「……」
お互いコーヒーを飲みながら黙っている中
左馬刻「気になるんなら聞きやいいだろうが」
彼にそう言われて、前から気になってる事を聞いてみることにした
独歩「じゃあ……ヤクザである貴方が何で優天と友達なんですか?」
左馬刻「……俺様がまだ13…中学一年の時、俺は学校の皆から避けれていた。何でかわかるか?」
独歩「え?…ヤクザの子供だったから…とか?」
そう言うと。鼻で笑いこう言った
左馬刻「人間は…特に子供何かと自分と異なる子供を受け入れたがらない……当時の俺は親がいないってだけでイジメにあってた」
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作者名:タータンボウ | 作成日時:2019年2月6日 20時