独歩が休暇を取った！? いろいろ短編集 (ページ32)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:4,927 hit

今はまだ…　９　優天Side ページ32

寂雷「お久しぶりですね、優天君」
病院につくと、またされる事無く通してくれた
優天「はい。お久しぶりです寂雷先生」
昔と変わらす優しい顔で、それでいて綺麗な長い髪。本当に昔から変わっていない
寂雷「６年ぶりぐらいですか?」
優天「そ…ですね?」
寂雷「今は貴方も立派な社会人ですか。早いですね」
優天「アハハ…そうですね」
そんな懐かしい話をしていると
寂雷「おや、いけませんね。本題に入らなくては、それで?どうしました?」
優天「実はーー」
俺はここ最近起こった事を先生に話をした
優天「って訳なんです…」
寂雷「…最近ひんぱんに手に力が入らなくなったり、食欲が無いってわけですか」
優天「はい」
寂雷「そうですか、すぐに検査しましょうか。優天君…最悪の事態も考えといてください」
優天「…えぇ、分かってますよ。昔からそんなの出来てますから」
それから、いろいろな検査をし。検査結果をまつ事二時間弱
寂雷「すまない…検査結果が出たから。こっちの部屋に来て貰って良いだろか」
優天「あ、はい」
部屋に入ると何やら俺ではさっぱりわからない、紙や写真が沢山ある
寂雷「…単刀直入に言った方が、良いだろか?」
優天「そうですね。はっきり言って大丈夫ですよ」
寂雷「じゃあ、言わせて貰うよ…優天君症状が進行している…しかも以外早い感じでね」
優天「…そ…ですか。ね、先生?」
寂雷「何だい?」
優天「まだ…普通の生活できる?」
寂雷「出来たとしても、この速い進みだと難しいね」
優天「そっかぁ…やっぱり入院とかしないと駄目だよな?」
寂雷「そうだね、この病気は有効な治療法が無いんだよ」
優天「あ…何でしたっけ?…筋萎縮性側索硬化症…だっけ?」
寂雷「えぇ。良く覚えてますね」
優天「親とか呼ばないとですね。あ、後霧呀に服持って来て貰わないと」
寂雷「親御さんになら、私から電話でお伝えしますよ」
優天「あー、ありがとうございます」
なら、まずは霧呀にラインして…独歩に何て言うかな…

それから何時間が過ぎたのだろうか、今にも泣きそうな顔の親達と弟の霧呀がいる

優天「あれ?父さんと母さんは?」
霧呀「先生と詳しい話をするって言って、別の部屋に行ったよ」
優天「そっかぁ…にしてもこの病室広くないか?」
俺と霧呀は今二人で病室にいる
霧呀「そうかな?」
優天「別に個室じゃ無くっても良かったのに…」
霧呀「個室しか空いてなかったんじゃないの?」
優天「まぁ、いきなりだったしな」