アヴァンセリアン東京結婚式 ページ40
『わっか…わたし若すぎるでしょ…あんなに今結婚式場走り回れないって』
る「あの時は莉犬の方がしっかりしてたよね」
結婚式の前日。
私はアモーレミオのカットしてないメイキング映像を見ていた。
『ついにだね。結婚式』
る「だね」
そして、明日は一旦実家にみやを預かってもらう関係で私達は私の実家で夜を明かす予定。
そして、夕方実家へ行き、皆でご飯を食べ、寝静まった頃、寝れなくなった私はバルコニーに来た。
(両親ともに弁護士の白金家はとんでもない大豪邸です。バルコニーはテーブルと椅子が多数並ぶレベルの広さです)
「遥香は養子なの…」
小学生の時そう言われたっけか。
莉央のために莉央が生きやすいように尽くしてきた22年間。
そして23歳の時に出会った実の母親。
そして実の妹。
普通の人から見たらおかしな人生かもしれないけど…私は養母にもママにも感謝してる。
遥「遥香。寝れないの？」
『ママ』
遥「ついにあの時産んだ子の結婚式かー！！まさか見れるとは思わなかったな〜！！」
『…』
遥「ママさ…本当は病院に連れていきたかったんだ。あなたを産んだ時」
『え？』
26年前
遥奈side
『オギャーオギャーオギャーウェーン』
遥「…なんで…なんで赤ちゃんが…私…まだ中学生なのに…」
確かに10ヶ月前するにはした。
けど…まさか妊娠してたなんて…
病院…病院にいかなきゃ…でも…今病院に行って出産してたことがバレたら？
警察呼ばれたら？
中学生なのがバレたら？
怖い…
ガサゴソ
遥「はさみ…はさみ…」
チョキン
遥「今思えば煮沸消毒してない普通のはさみなんて使ったらやばいんだけどねw。ママそれでも元気元気ー！！」
『…』
中学生の遥奈side
遥「ごめん…ごめんね…ちゃんと育てられなくてごめんね…遥香、いい人に拾ってもらってね」
現代
遥「ゆいの名前の由来知ってる？」
『知らない』
遥「遥か先の未来でも沢山の人と出会い結ばれますように。遥香の名前も入ってるんだよ」
『え…』
遥「離れていても遥香のことずっと思ってたよ。結婚おめでとう」
『…ママ、ありがとう』
そして当日。
私と颯ちゃんはアヴァンセリアン東京へやってきた。
『ついにだね』
颯「だね」
『ひゆみゆみやが何かやらかさないか心配ではあるが…』
颯「…まあひゆみゆしっかりしてるしなんとかなると信じたいけど…」
というわけで颯ちゃんは祝電チェック、私はヘアメです。
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作者名：ギップル | 作成日時：2023年10月2日 12時
