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その後、私はお姉ちゃんと仕事終わりに11Fのスカイロビーに来ていた。
『まさかいれいすの武道館とすとぷりの紅白がほぼ同時に決まるとはね』
ゆい「やっぱお姉ちゃんには勝てないや」
『すとぷりには7年の歴史と絆がありますから』
ゆい「うちももう4年経ったら紅白出れるようになってるのかな」
『いれいすはもっと早いんじゃないかな?武道館だってすとぷりが5年頑張ってやっとなところを3年でやってのけてるんだから』
ゆい「そうなのかな…」
お姉ちゃんには考えさせられるな…。
『そうだよ。もう既にお姉ちゃん負けてるよ?勢いとか』
ゆい「そんなことないよ…。お姉ちゃんは…いつまでたっても…私の憧れで…私の…全然手の…届かない…所にいて…」
涙が溢れた。
『ゆい、見て?今日満月でしょ?』
ゆい「うん」
『すとぷりがあの満月だとして、ゆいは最初はすっぽんだったかもしれない。けど頑張って頑張って努力して、今はあの一番星くらいには成長してると思うよ。お姉ちゃんに追いつくまであと一息だ!』
ゆい「あんなに…近いの?」
『ゆいが気づいてないだけでこんなに近くにいるの。お姉ちゃんは待ってるからてっぺんで』
ゆい「絶対追いつくから」
『待ってるね』
(グータッチ)
これからもお互い切磋琢磨しながら頑張ろうね!
そしていつか絶対お姉ちゃんを越してやるんだから!
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作者名:ギップル | 作成日時:2023年10月2日 12時