mission 05 ページ7
＿＿＿彼女がひとまず部屋に戻った後。
｢……お前ら、分かっているな｣
ブチャラティは静かな声で彼らを見つめた。
皆、無言で目を合わせる。
｢もちろんです。本当に、ただの親切心でここまでするわけがありませんからね｣
｢お前は、彼女が“例の件”と何か関係があると踏んでいるんだな？｣
ブチャラティは静かに頷く。
｢でもよぉー、じゃあ何で記憶なくしてんの？｣
｢理由はまだ不明だが……考えられるのは頭部、または精神的に強いショックを与えられた場合、もしくは……｣
｢意図的に、記憶を消された場合、だな｣
｢……そして、これを見てください｣
ジョルノはそう言うと、ポケットから何か小さな物を取り出し、テーブルに置いた。
｢彼女は両足を怪我していました。これは、僕のスタンドで治療した時に摘出したものです｣
｢これ、は……｣
そこに置かれたのは、2発の弾丸だった。
｢何でこんな物が……｣
｢あの子、誰かに襲われたのかなぁ。追われてたとか……｣
｢有り得るな。だが……この弾、随分と小さくねェか？俺のと比べても半分以下じゃあねェか｣
手に取って観察していたミスタが、首を傾げる。
｢ええ。しかも、見たところ中身が空洞で、カプセル式になっています｣
｢ということは、彼女はそれで何かを投与された、と？｣
｢かも、知れません｣
謎は増えるばかり。
彼女の正体は、ここで考えたところで埒が明かないのは明白だった。
｢ともかく、だ｣
ブチャラティはガタ、と音を立てて立ち上がる。
｢俺は、彼女が“例の件”に関わっている気がしてならない。が、これはあくまで俺の予想だ｣
｢まあ、確かに俺たちの屋敷の前に倒れていたのも、不自然っちゃあ不自然だよなァ……｣
｢スタンドが見える、ってのもかなり気になるな｣
｢ああ。だからこの予想が確信に変わるまで、危険は伴うが、彼女は俺たちの目の届くところで保護、もとい監視する。いいな？｣
｢｢了解｣｣
どうやら結論が出たらしい。
他のメンバーも席を立っていく。
ブチャラティは、そのまま玄関の方へと向かった。
｢それじゃあ、俺は少し出てくる。アテがあると言ったな。もしかしたら何か分かるかもしれない。お前ら、決して彼女に勘づかれるなよ｣
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あや(プロフ) - こんばんは、とてもおもしろく、キャラクターの特徴をつかんでおり更新楽しみです！よろしくお願いいたします(^-^) (2020年3月1日 2時) (
レス) id: 8f153ba0bd (このIDを非表示/違反報告)
白庵(プロフ) - あかさん» コメント嬉しいです〜ありがとうございます！更新頑張ります！(＾ω＾)b (2019年3月6日 10時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
あか - 面白いです（＾ω＾）続き楽しみです！！ (2019年3月6日 4時) (レス) id: 708663298a (このIDを非表示/違反報告)
白庵(プロフ) - ライリーさん» ありがとうございます！！引き続き読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年2月16日 14時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
ライリー - すごく面白くて続きが気になっちゃいます！頑張ってください！ (2019年2月15日 22時) (レス) id: 3931cd0f9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白庵 | 作成日時：2019年2月11日 18時
