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☆5話 ページ6

―夜―





返事が返えって来ないと分かりつつ、斉藤先輩に挨拶する。





貴「お疲れさまでした」


斉「………」




五秒くらいその場に立って、何の声も聞こえないと分かると部屋を出た。




私の部屋は、屯所の奥の方にある。


普段から誰も寄り付かない。




もうこんなの慣れたけど。






ガラッ。






貴「さてと…寝るk((ガバッ!!



んぐっ!?」





暗い部屋の中から、突如伸びてくる手。



あっという間に私を部屋に引きずり込んだ。






貴(な…何!?)





.






「また会ったな」





数時間前に聞いた声。





貴「お前…さっきの長髪!」



桂「長髪じゃない桂だ!」




何で逃げ出せたんだ?

見張りも付いてたハズ…






.




桂「何故って顔をしているな。


一つだけ助言しておこう。

敵を捕まえたいのなら、まず相手のことを事前に知っておくことだな。


現に俺は自分のペットのおかげで脱出できたからな。

まぁ…あの程度の檻なら、俺一人でも簡単に逃げられるけどな」





貴「………ふーん。


随分と利口なペットだな」



まずいな。早く捕まえないと…


せっかく最初に捕まえられた攘夷志士なのに。





.





桂「…どうやらAは、また俺を捕まえたいみたいだな」




貴「っ!!」




桂「なら、こうしよう。

俺の質問に答えれば、今日の所は檻に戻ってやる。


…どうだ」





他に手段はない。

そう思った私は、奴に向かって頷いた。






すると、奴が私の口から手を離した。





貴「……ニヤリッ」


桂「よし。それで質問なんだが…

お前は何故…」




奴が話を進めると、自分は思いっきり息を吸い込む。




そして…







.








貴「脱獄犯だぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいい!!!!」

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綺羅(プロフ) - Misiaさん» それです。誤字ですね。すみませんでした。 (2016年7月31日 2時) (携帯から) (レス) id: 803f05d847 (このIDを非表示/違反報告)
Misia - 各話冒頭に書いてあるsindとは、sideのことでしょうか、、?? (2016年7月31日 0時) (レス) id: 1341ec82d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺羅 | 作成日時:2015年2月7日 19時

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